犬がお尻を触らないでと伝えているサイン
お尻のマッサージをされることが好きな犬もいれば、触ろうとするだけで「触らないで！」と嫌がる犬もいます。
お尻に触ろうとしたとき、愛犬はどんな反応を見せるでしょうか。その仕草や行動には、愛犬のどのような気持ちが込められているのか、理解してあげられているでしょうか。
可愛いと思っているその仕草や行動は、実は「お尻に触らないで！」というサインかもしれません。
1.唸り声を上げる
唸り声を上げるのは、犬がお尻を触らないでと伝えているサインです。
まだ触っていないのに、お尻を触られることを察した犬が、低い声でヴ～と唸り声を上げることがあります。マズルにシワを寄せ、歯を見せているでしょう。
「触らないで！」よりも「触るな！！」と強く主張しています。無意味に触ろうとしているのであれば、触らないであげましょう。
排泄後のお尻のケアをするため、肛門絞りをするため、診察や検査や治療を受けるためにお尻に触れるときは、「なぜお尻に触るのか」を説明しましょう。
その言葉の意味を理解することはできないかもしれませんが、悪いことをしようとしているわけではないんだということは分かってもらえるはずです。
2.甲高い声で鳴く
甲高い声で鳴くのは、犬がお尻を触らないでと伝えているサインです。
まだ触っていないのに、お尻を触られることを察した犬が、キャンッ！と甲高い鳴き声を上げることがあります。
以前に嫌なことや痛いことをされたことがあるからです。お尻を触られると分かったとき、また同じことをされるのではないかと思ったのです。
注射を打たれるなどしたことがあり、そのときにも痛くてキャンッ！と鳴いたのではないでしょうか。
「痛くないよ」「怖くないよ」「大丈夫だよ」「すぐに終わるからね」などの声をかけてしまいがちなのですが、それでは犬の不安や緊張や恐怖を拭うことは難しいです。
「えらいね」「おりこうさんだね」「いい子だね」などの誉め言葉をかけてあげましょう。
3.触ろうとする手を噛むふりをする
触ろうとする手を噛むふりをするのは、犬がお尻を触らないでと伝えているサインです。
急にガブッとしてくるので驚かれるかもしれませんが、触らないで！と伝えたいだけなので、手を噛むことはありません。
犬はいきなり本気で噛みません。人を傷つけたくないからです。
それでもお尻に触ろうとすると、甘噛みをされることがあります。面白がってお尻を触り続けていると、ガブッと噛まれてしまうことがあるため注意しましょう。
犬はいきなり本気で噛みません。人を傷つけたくないからです。
4.逃げ回る
逃げ回るのは、犬がお尻を触らないでと伝えているサインです。
ちょっと触らせて～と近づくと、サッと逃げます。逃げる犬を追いかけると、犬は逃げ回ります。
逃げないようにと高い場所に乗せることがあるかもしれませんが、それでも犬の逃げたいという気持ちに変りはないため、飛び降りてしまい、怪我をする恐れがあります。
しっぽの付け根など、お尻の周りには神経が集中しています。触れることに敏感な部位なのです。
逃げ回るときは追いかけず、犬が気分よくお尻を触らせてくれるときまで待ってあげるとよいと思います。
まとめ
犬がお尻を触らないでと伝えているサインを4つ解説しました。
- 唸り声を上げる
- 甲高い声で鳴く
- 触ろうとする手を噛むふりをする
- 逃げ回る
犬と暮らしていると、どうしても愛犬とお尻を触らなければならないことがあります。
私もよく「何だよ！？」と嫌な顔をされますし、「触らないで！」と怒られることもあります。
排泄した後であれば「お尻を拭かせてください」と言いながらお手入れしたり、お尻が汚れていないかを確認したいときは「ちょっとお尻を見せてくださいねー」と言いながら見せてもらったりしています。
黙ってお尻に触ると不安や恐怖を与えてしまいやすいため、触る前に声をかけるようにしてみてくださいね。
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