犬が寂しいと感じるのはどんな時?
最近は大型犬も室内で飼育されることが多くなり、基本的に飼い主さんと一緒にいる時間が長くなっている犬たちですが、犬はどんなときに寂しいと感じるのでしょうか。実は、犬が寂しいと感じるのは、人が寂しいと感じるときとよく似ています。
ひとりきりで過ごさなければならない時間が長いほど寂しいのはもちろんですが、飼い主さんやご家族と同じ部屋で過ごしていても、気にかけてもらえずにポツンとひとりきりで過ごしているときも、とても寂しいと感じているのです。
ただ、飼い主さんには飼い主さんの都合があります。仕事や学校、買い物など、家を空けなければならない用事はたくさんあります。また、家にいても在宅ワークや家事などに追われ、愛犬に構っている時間が取れないときもあります。
そんなときに、飼い主さんが愛犬のためにできることやケア方法について、具体的に見ていきましょう。
愛犬が寂しい思いをしないためにできること
1.落ち着いて過ごせる生活リズムをつくる
愛犬の精神状態が安定していれば、ちょっとしたことでは寂しさやストレス、不安を感じることもなくなります。そこで、まずは愛犬がいつでも落ち着いて過ごせる生活リズムをつくることを心がけましょう。
犬は、ある程度規則的な生活の方が安心して過ごせます。ただし、あまりにもきっかりとルーティン化してしまうと、少し時間がずれただけでも騒ぐようになるため、ある程度時間の揺らぎは持たせておきましょう。また落ち着いて暮らすためには、適度な運動や遊びを組み込むことも大切です。
2.落ち着いて過ごせる環境をつくる
クレートやケージなど、愛犬が落ち着いて過ごせる場所をつくりましょう。長時間過ごせるように、温度、湿度、日当たりなどにも配慮してください。まだ留守番に慣れていない場合は、愛犬自身のニオイと飼い主さんのニオイがするものを置いておくと良いでしょう。
3.愛犬に大切にされていると実感させる
忙しくてあまり構ってあげられないようなときにも、できるだけアイコンタクトを取ったり優しく声をかけたりすることで、愛犬に「大切にされている」と実感してもらうことができます。
ただしどんなに忙しくても、1日1度はブラッシングやマッサージなどのケアを通して、しっかりとスキンシップを図る時間を作るように心がけてください。
4.ひとりで過ごせるように練習させる
飼い主さんは出掛けても必ず帰ってくると学習し、その信頼を壊すようなことがなければ、犬は落ち着いて留守番ができるようになります。ある日突然留守番をさせることにならないよう、普段から少しずつひとりきりで過ごす練習をしておきましょう。
落ち着いて留守番できるようになると、留守中は寝ていることが多くなります。それでも留守番の時間が長くなれば、起きている時間も増えるでしょう。コングなどの安全な知育玩具を与えておくと、夢中になれるためおすすめです。最初は遊び方を教えてあげましょう。
5.飼い主さんが一人で抱え込まずに済む対策も用意する
全てのことを飼い主さんが抱え込んでしまうと、愛犬との生活を続けることが苦しくなり、どうにもならなくなることもあるでしょう。
そうならないよう、犬を飼っている友人や信頼できるペットシッターやペットホテルなど、助けてもらえる第三者を確保しておくと安心です。また、気軽に相談できるブリーダーや動物病院などをつくっておくことも大切です。
お留守番対策のポイント
外出の前後は犬を興奮させない
出がけに飼い主さんが愛犬に未練たっぷりと別れの挨拶をすることで、愛犬の寂しさを増幅させてしまうことがあります。できるだけ、愛犬が気付かないうちに出かけてしまうようにしましょう。
帰宅時も同様に、愛犬が興奮気味に出迎えてくれても淡々と手洗いや着替えなどを行い、愛犬が落ち着いたところで声をかけ、普段の生活に戻るようにしましょう。
このように、外出の前後で愛犬を興奮させないようにすると、留守番がごく日常的な出来事になっていくため、愛犬も留守中にことさら寂しい思いをすることがなくなるでしょう。
外出の準備を勘付かれないようにする
犬は観察力が鋭いため、飼い主さんがどんなに気付かれないようにしても、行動パターンから出かけることを察知してしまうことが多いです。出かける準備は、できるだけ愛犬から見えない部屋で行うようにしましょう。
難しい場合は、準備が整ってもすぐには出掛けず、コートを着たまま居間で新聞を読むなど、フェイントをかけるのも良いかもしれません。
多頭飼育を検討する場合
寂しそうなので、2頭目を迎えようと考える飼い主さんも少なくありません。しかし、後から新しい犬を迎え入れる場合は、相性が合わずに苦労するケースも多いため、注意が必要です。
最初から留守番時間が長いことが分かっていて、いずれは多頭飼育をと考えているのであれば、最初から兄妹犬などの相性の良い犬を同時に迎え入れる方が、失敗することが少ないです。
途中から多頭飼育に変更する場合は、先住犬と新参犬の性格をよく考慮する、お試し期間を作るなど、十分な検討と準備が必要です。
まとめ
日頃から信頼関係を築き、飼い主さんは必ず帰ってくると理解してもらえれば、犬は必要以上に寂しさを感じずに、落ち着いて留守番できるようになります。また、どんなに忙しくても、アイコンタクトを図ったり優しく声をかけることで、愛犬を寂しくさせることもありません。
愛犬には常に「気にかけているよ」と分かるようにサインを出し、ひとりきりでも寂しがったり退屈したりせずに留守番できるようにトレーニングを行いましょう。
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