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犬の『座り方』から読み取れる3つの心理 姿勢に表れる理由や注意すべき座り方まで解説


犬の座り方を観察することで、愛犬の心理や健康状態を把握できます。飼い主に寄り掛かる場合は、愛情や信頼を表しており、寒い時期には温かさを求めていることもあります。背中を向けるのは、飼い主への強い信頼を示す行動であり、一緒に背中を守り合う本能から来ている可能性があります。一方、離れて座る時は静かな休息を求めているか、リラックスしている証です。ただし、坐り方に異変があった場合、股関節や肛門に問題が存在する可能性があるので動物病院での診察が必要です。異常が続く場合は早めの医療相談を推奨されます。

犬の座り方から読み取れる心理

草原に座る犬

犬の座り方や座る場所から、今どんな気持ちでいるかということを読み取れることもあります。
ここから紹介する内容を参考に、日頃の愛犬の心理をぜひ想像してみてください。

1.飼い主に寄り掛かるように座る

飼い主さんが座っているとき、愛犬がそばに来て寄り添うように座ったり、実際に寄り掛かったりするときは、甘えたい気持ちを持っているのかもしれません。

大好きな飼い主さんのそばで休みたい、かまってもらいたいという気持ちを持っている犬が、体をくっつけてくることは十分想像できる心理だと思います。

また、なかには寒い時期にぬくもりを求めて飼い主さんに寄り添って座る犬もいますが、いずれにしても相手に対する愛情や信頼の気持ちを持っていることに変わりはないでしょう。

2.飼い主さんに背中を向けて座る

飼い主さんのそばに寄ってきたにも関わらず、なぜか背中を向けて座ったり、飼い主さんの足に背中やお尻をつけて座ったりすることはありませんか?

背中を向けられると少し寂しさを感じる飼い主さんもいるかもしれませんが、これは飼い主さんに強い信頼を寄せていることがわかる行動です。

動物は信頼していない相手に背後を見せることはしません。「何をされるかわからない」という不安を抱えている限りは、無防備に背中を見せて休むことはできないのです。

そのため、背中を向けて休んでいる場合、飼い主さんのことを完全に信頼している証拠と考えられるでしょう。

また、群れの仲間と背後を守り合いながら休んでいた動物としての本能から、飼い主さんを守るつもりでそばに寄り添っている場合もあるかもしれません。

3.飼い主さんから離れて座る

飼い主さんに寄り添って座る犬もいれば、離れた場所に座ることを好む犬もいます。

こうした犬は、ひとりで静かに休みたいと思っていたり、その場所に安心感を感じていて完全にリラックスしていたりすることが考えられます。

飼い主さんのことが大好きでも、遊び疲れてしまっているときや少し体調に異変を感じているときなどは、ひとりになりたいと思う犬は少なくないでしょう。

注意すべき犬の座り方とは?

横座りしている犬

犬の座り方によっては、病気やケガなど放置できないトラブルが隠れている可能性もあります。

できるだけ早く適切な対処ができるよう、座り方に異変があらわれたら、動物病院の受診も検討してください。

横座りやガニ股座り

犬が座ったときに両足を横に流すような座り方をしていることはありませんか?人間でいうと「お姉さん座り」「お母さん座り」と呼ばれるような、横座りの体勢には注意が必要です。

また、座ったときにあぐらをかいているようにひざが開いている場合も、同じように注意すべき座り方だとされています。

こうした座り方をしている犬は、股関節やひざ関節などにトラブルを抱えている可能性があります。レトリバー犬種に多い股関節形成不全や、小型犬に多い膝蓋骨脱臼(パテラ)などの影響でまっすぐ座れなくなっていることがあるのです。

関節に異常が起きているまま放置してしまうと、どんどん悪化させてしまい、痛みが出るだけでなく大掛かりな外科手術が必要になってしまうこともあります。

お尻をつけない

犬がお尻をべったりと床につけることを嫌がるとき、肛門や尻尾などにトラブルが起きている可能性があります。

肛門部分に傷があったり、肛門腺に分泌物が溜まってしまっていたり、尻尾の付け根を痛めていたりして、座ることで痛みや不快感を感じていることが考えられます。

座ってもすぐに立ち上がったり、そーっと座って体を横に倒すようにしたりと、お尻をつけることを恐がるような様子を見せる場合は、お尻の周辺をチェックしてみてください。

まとめ

座っているレトリバー

犬の座り方からは、飼い主に対する気持ちだけでなく犬自身の身体的な状態を読み取ることもできます。
とはいえ、座り方による心理は、基本的にはそれほど気にする必要はなく、自然に受け入れてあげればいいと思います。

しかし、座り方に大きな変化があったときや明らかに違和感を感じるときは、何らかの病気やケガが隠れている可能性があるので、しっかりと観察しておきましょう。
その状態が続く場合は、動物病院を受診して心配な点を相談するようにしてください。


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