犬とトレーニングをするベストなタイミングとは?
犬とトレーニングをするベストなタイミングは、犬が落ち着いて取り組めるときです。
具体的にどのようなタイミングなのかというと、犬が興奮するような強い刺激が周囲にない状況だと考えてもらえたら大丈夫です。
例えば、あなたが今から勉強をしようと思っているときに、周りで爆音がしたり、煩わしい虫が顔の近くを飛んでいたり、スマホの通知が頻繁に鳴ったりしたらどうでしょう?
とても集中して勉強なんてできませんよね。むしろ集中力が削がれることで、勉強をしたくないと思ってしまうかもしれません。
犬も同じで、集中できるような環境を整えてあげれば集中して取り組むことができますし、逆に集中が削がれるような環境であれば、トレーニングどころではなくなります。
犬が空腹な状態でトレーニングをするのはNG
集中できるような環境を整えることはとても重要ですが、お腹をすかせた状態でトレーニングをすることは決してやめてください。
お腹をすかせた状態であれば、フードがほしいため言うことを聞きやすくなると教えるプロもいますが、空腹は愛犬をイライラさせる原因になったり、空腹だからこそ興奮してしまうことにもなります。
また、そんな状態でトレーニングをするというのは、犬に対してフェアではありませんし、トレーニングの目的を見失っていることに気づきましょう。
トレーニングはあくまでも犬と一緒に取り組む遊びであり、遊びの結果人間にとって嬉しい行動ができるようになり、犬と人が暮らしやすくなるというものです。
トレーニングは動物福祉の向上のための手段であり、目的ではありません。
さきほど、「お腹をすかせているほうが犬が言うことをきいてくれやすくなる」といったアドバイスをするプロもいるとお話をしましたが、この時点で動物福祉にも反すると考えられます。
決して目的と手段を間違えてしまわないように注意してください。
犬とのトレーニングを成功させるための鍵
犬とのトレーニングを成功させる鍵は、いかに落ち着いた環境を作り整えることができるかにあります。
もちろん、どんなに環境を整えていたとしても、愛犬の気持ち次第ではトレーニング自体拒否をすることもあるでしょう。
そんなときは、それも受け入れてトレーニングはお休みしてあげてください。こうした拒否も受け入れる約束をすること自体も、環境を整えることのひとつに入ります。
しかし、自分の力だけではどうすればいいかわからない、うまくいかない、といったこともあるでしょう。
そんなときは、ぜひ早めにポジティブトレーニングを専門としたドッグトレーナーに相談し、1つでも多くの楽しみを愛犬と共有できるように取り組んでみてください。
まとめ
犬とトレーニングをするベストなタイミングは、空腹を避け落ち着いた環境が用意できているときです。
わざと集中できないような環境に置いて犬を試したり、空腹でイライラしてしまうような状態でのトレーニングはすべきではありません。
トレーニングはあくまでも動物福祉の向上のための手段であり、目的ではないことを忘れないよう、ぜひ楽しみながら取り組んでくださいね。
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