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犬のウンチ、道端で放置するとどんなリスクがある?実は汚いだけではなく他の犬への悪影響も


犬のウンチを道端に放置すると考えられるリスク

散歩中に外で排泄する茶色い大型犬

散歩中に犬のウンチを処理せずに放置してしまうと、見た目が汚かったり、悪臭がするというだけでなく、思わぬ重大な問題に発展する可能性があります。

「面倒くさい」「処理袋を忘れてしまった」などさまざまな理由から放置してしまう人がいますが、ぜひそのリスクを理解してほしいです。

そこで今回は、犬のウンチを道端に放置すると発生するリスクについて解説します。

感染症が広がる

犬のウンチにはさまざまな病原菌が含まれていることがあり、万が一ほかの犬や人間の体内に入ってしまうと感染症を引き起こすリスクがあります。

動物から人へうつる感染症を「動物由来感染症」と呼び、総合的に「人獣共通感染症」と呼びます。

犬が原因となる感染症の代表的なものに狂犬病があるため、犬を飼う際には基本的な予防注射を行うことが重要です。ほかにもサルモネラ菌やトキソプラズマ症、コロナなどのウイルス性など、さまざまな感染症の原因となる病原体を含むこともあります。

たとえ見た目が健康的な犬だとしても、思わぬ感染症にかかっている可能性はゼロではないため、やはり犬のウンチは必ず持ち帰らなければなりません。

動物由来感染症については、咳やくしゃみから感染することもあります。愛犬が体調不良を起こしている際は早期に検査を行い、ほかの犬や人との接触を避ける配慮も必要です。

また、動物と過度の触れあいは避け、触れたあとは必ず手洗いを行ってください。

寄生虫がうつる

散歩中に芝をなめる犬

何らかの原因で寄生虫に感染した犬のウンチを放置すると、ほかの犬や人に感染するおそれがあるため注意しなければなりません。

犬の寄生虫には、フィラリア型幼虫で知られる糞線虫、コクシジウム、回虫、ジアルジアなどの種類があります。感染したミミズやゴキブリからうつることもあり、食欲低下、下痢や嘔吐などの症状が見られます。

このような寄生虫に感染すると投薬治療を行う必要性があり、万が一ほかの犬やその飼い主に感染した場合は責任が問われる可能性が予想できます。

愛犬のウンチは必ず持ち帰ることはもちろんですが、体調に異変が見られる際にほかの犬や人と接触するのは避けるべきです。

人間に感染すると、食欲不振や発熱症状、あるいは網膜脈絡炎のような眼球の奥が炎症するといった症状を引き起こすこともあります。

愛犬の健康チェックを欠かさないことはもちろんですが、犬や人に感染させて重症化させないためにも、犬のウンチは必ず持ち帰ることが大切です。

犬のふん尿を処理する際には直接触らずにスコップですくい取り、ビニール袋に入れましょう。また、ほかの犬や動物のふん尿を見つけたら、愛犬が触れたり舐めたりしないように誘導してください。

軽犯罪法違反で逮捕される可能性

他人の敷地内や家の前に犬のウンチを放置すると、法律違反で逮捕される可能性があります。犬のふん尿マナーに違反する飼い主への対策として、各自治体では啓発活動を行うなど取り組んでいます。

しかし、マナー違反者がゼロになることはありません。犬のふん尿による被害を受けた人は、防犯カメラを設置し、証拠をあつめて訴えることができます。

ほんの小さな出来心だったことがそれが他人にとって大きな迷惑行為となり、最悪の場合逮捕されるかもしれません。犬のウンチを置き去りにするのは絶対にやめましょう。

まとめ

芝生の上で排便中の犬

毎日散歩をする上で、犬のふん尿の処理が面倒になることも理解できる部分もあります。

しかし、犬のウンチを放置すると、ほかの犬や人に病気をうつしてしまうリスクの他、迷惑行為として通報される可能性があります。

犬の排泄は自宅で済ませることを改めて徹底させ、自分が住む地域の公衆衛生を守ることを心がけましょう。


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