犬に寄り添ったトリミングってなに?見た目の最優先はしない取り組み
犬に寄り添ったトリミングとは、犬の気持ちを無視せず可能なかぎり受け入れて少しずつお手入れを進めていく取り組みのことです。
しかし、決して従来のトリミングが犬の気持ちを蔑ろにしているわけではないということも一緒に念頭においてほしいのですが、犬に寄り添ったトリミングを掲げるサロンの場合は従来よりももっと犬の気持ちを優先に取り組んでいるのだと認識してもらえるといいかと思います。
具体的に例をあげると、従来であれば飼い主さんのトリミング内容をお伺いし、可愛いカットに仕上げるのがメインでした。
ですが、犬に寄り添ったトリミングの場合ですとQOLの低下をすでに引き起こしていたり今後それが起こることがすでにわかっている場合は実行しますが、そうでない場合は犬が嫌だといったらまず無理して作業を進めることはほとんどしません。
つまり、飼い主さんの希望に合わせた見た目の可愛さを優先せざるをえなかったトリミングではなく、見た目は二の次で最優先は犬の気持ちを無視せず受け入れながら施術をすることなのです。
犬の不安や恐怖を取り除くためにドッグトレーナーも協力
そうした取り組みを行っているトリミングサロンでももちろんその子の心身の状態や、飼い主さんのご希望であれば見た目の可愛さを表現するトリミングをすることも可能です。
しかし、それだけではこれからの長いその子の生きる時間において、トリミングが不安や恐怖の時間になってしまうことも十分ありえます。トリミングに対して良い印象を持って犬自身が協力してくれるような取り組みをすることでQOLを高め動物福祉の向上にもつなげることを大切にしています。
そのためにはボディランゲージを読めなければいけませんし、犬が協力してくれるような取り組みも必要になるため、ドッグトレーナーの協力も合わせて進めていくこともあります。
これまではトリミングサロンにドッグトレーナーが入ることは私の知る限りありませんでしたが、こうした取り組みを取り入れているトリミングサロンが増えているからこそそのような連携が生まれているのです。
また、その中には飼い主さんの存在と協力も必要不可欠であり、飼い主さんも施術をするにあたって一緒にいてもらいながらおやつを与えてもらったりなどすることもあります。
こうした犬に寄り添ったトリミングとは二人三脚や三人三脚の取り組みにより、犬が不安ではなく少しでも安心しながら犬自身の意志でトリミングに取り組める環境を提供していくことができるようになっています。
犬の動物福祉を考えるために工夫と学びを続けるプロたち
ただ頭数をこなすだけではこうした取り組みが考えられることや生まれることもなかったでしょう。
しかし、プロは常に動物と飼い主さんのために何ができるか?今よりもよりよいサービスを提供するためにはどのようなことが大切で何が必要なのか?といったことを常に学び続けています。
そうした学びと取り組みが形になるまで時間が必要なものもたくさんありますが、昔よりも今、昨日よりも今日がもっといいものになるよう日々精進しているのです。
そうした努力と取り組みはサービス料金にも反映してくるため、一見高いと思われるような数字も内容を知ると無難か安いとすら感じられる飼い主さんも少なくありません。
もちろん従来のサービス内容のトリミングサロンも犬への負担を減らしながらどう飼い主さんのご希望に沿うことができるか?を考えていますので、これからはそれだけではない選択肢もあるのだということをぜひ知ってほしいと思います。
まとめ
犬に寄り添ったトリミングを取り入れるトリミングサロンの存在は「見た目よりも愛犬の負担をできるだけ減らしてあげたい、穏やかに過ごさせてあげたい」という飼い主さんの希望には適したサービスです。
もちろん、見た目を求めることは悪いことではありませんしそれを優先した従来のサービスの提供もあります。
大事なのは愛犬のQOLを考え福祉に配慮するにはなにができるか?そのために何が選択できるか?だと思いますので、いろんな取り組みをしているプロを見つけてぜひ相談してみてください。
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