犬にしてはいけない「ご飯のしつけ」
今回は、犬にしてはいけない「ご飯のしつけ」をご紹介します。
以前は推奨されていた方法も最近ではNGだといわれる場合がありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
1.ご飯を残した犬にオヤツを与える
愛犬がご飯を食べないからといって、代わりにオヤツを与えるのはNGです。
飼い主がこのような行動をとると、犬は「ご飯を残せばもっと美味しい物が出てくる」と学習して好き嫌いや食べムラを起こすようになります。
オヤツの与えすぎは犬が満腹になりご飯を残す原因にもなりますので、オヤツはご飯をしっかり食べてから与えるようにしましょう。
2.ご飯を出しっぱなしにする
犬のご飯を常に出しっぱなしにしていつでも食べられる状態にしたり、犬が食べ残したご飯を長時間置きっぱなしにするのはやめましょう。
いつでもご飯が食べられる状態にしていると、犬の中でご飯を食べることへの優先度が低くなって食べムラが起きる原因になってしまいます。
さらに、1日中ご飯を置いている状態だと犬がご飯を食べた量を把握できませんし、劣化したご飯を犬が食べてしまうのも心配です。
愛犬のご飯は食事の時間がくるたびに準備し、15分ほど経ったら食べ残していても片付けてしまいましょう。
3.ご飯の前に「マテ」をさせる
みなさんはご飯の前に愛犬に「マテ」をさせていませんか?
以前は「犬にご飯を与える際は、マテをさせてから与えて主従関係を作る」などといわれることがありました。しかし、これは番犬向けのしつけであり、現代の犬には「マテは不要」だといわれているのです。
むしろ「マテ」を指示された犬は食べたいという欲求が高まり、早食いをするようになってしまいます。早食いは消化不良や吐き戻し、肥満などの原因となるため良くありません。
また、長く「マテ」をする飼い主に犬はマイナスな印象を持ちやすいですし、ご飯への執着心が芽生え、飼い主が食事中に触ろうとすると噛みつく「フードアグレッシブ」に繋がる可能性もあります。
4.要求吠えに応じてご飯を与える
犬がご飯を求めて要求吠えをしている時に、ご飯を与えるのはNGです。
飼い主が「うるさいから」「かわいそうだから」とご飯を与えてしまうと、犬は「吠えるとご飯が貰える」と覚えてお腹が空けば吠えるようになってしまいます。
吠えてご飯を欲しがっている時は無視をし、犬が落ち着いたタイミングでご飯を与えましょう。何度か繰り返せば、犬は「吠えなくてもご飯はちゃんと貰える」と学習するはずです。
理想的な犬のご飯の与え方
以前は、「上下関係を作るため、犬には飼い主が食事をした後にご飯を与えるべき」などといわれていましたが、現代では順番は特に気にしなくて良いとされています。
毎日同じ時間、同じタイミングで与えるよりも、「今日は飼い主の後、明日は少し早め」など、ある程度バラバラに与えたほうが犬も落ち着いて待つことができるでしょう。
与える時は、犬が落ち着く場所で「マテ」などはさせずにアイコンタクトをしながらサッと与えてください。ご飯が待ちきれずに興奮してしまう犬には、オスワリや伏せをさせて動きを止め、飼い主とアイコンタクトが取れたら与えるようにするのがオススメです。
もし愛犬がご飯を残したり食べなかったりする場合は、15分ほど経ったら食器ごと片付けて「ご飯は食べないと無くなってしまう」と犬に教えるようにしてください。
ただし、3日以上食べようとしない時や水も飲まない時は体調を崩している可能性があるため、動物病院に相談しましょう。
まとめ
愛犬の好き嫌いや食べムラ、早食いに困っているという飼い主さんは多くいますが、もしかしたら原因は飼い主さんの行動にあるかもしれません。
ご紹介したご飯の与え方に思い当たるものがある方は、ぜひ改善してみてくださいね。
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