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なぜ犬を捨てる人がいるの? 飼育放棄の原因となる6つの理由に「本当によく考えてほしい」「お迎え前に知っておくべき」


飼育放棄の原因となる理由とは

紙幣が舞う中に座っている犬

犬が飼育放棄され保健所や愛護センターに持ち込まれるのはなぜでしょうか?

想像しやすい理由もありますが、人も犬も高齢化が進んだがゆえの理由もあります。具体的に見ていきましょう。

1.飼い主の環境の変化

引っ越しや離婚、子供が生まれたから…といった飼い主の環境の変化によるものです。「転勤先がペット飼育不可だから」という理由で持ち込まれることもあります。

(子供が生まれることがなぜ飼育放棄の理由に?)と思うでしょうが、中には子供を授かったから犬はもういらない、と考える人もいるのです。

これらが犬を飼育放棄する「理由」になるのか、愛犬家にとっては理解しがたいですがこれが悲しい現実です。

2.家族のアレルギー

「家族が犬アレルギーだから」という理由で手放す事例も比較的多くあります。犬を迎え入れる前には家族に犬アレルギーがあるか確認してください。

アレルギーの症状が重いと、犬の飼育は難しい場合もあります。犬と一緒に暮らすようになりアレルギーを発症する、という防ぎようのないこともありますが、工夫と対策はいくらでもとれます。

しかし、中には費用や手間を惜しみ、(犬を捨てたほうが手っ取り早い)と考える人もいるのです。

3.金銭的に工面が難しくなった

犬の飼育に「こんなにお金がかかると思わなかった」という驚きの理由で手放す人もいます。

そもそも犬は15年前後生きるのですから、継続的に費用がかかることは当たり前です。犬を迎え入れる前に入念なシミュレーションを行い、事前におおよその費用を把握し、対応できるような準備をしておくことは必須です。

犬だって人間と同じように病気にかかることもあるでしょう。最近はだいぶ知られてきていますが、犬の治療費はかなりの高額です。突発的な事態にも対応できるよう、しっかり準備しておく必要があります。

4.飼い主の高齢化

近年、増えてきている理由は飼い主の高齢化、さらに死去にともなう飼育放棄です。高齢のため想像以上に体の負担が大きい、とてもじゃないけど毎日散歩にはいけない、とお世話ができず放棄してしまうのです。

また、ひとりで飼育している場合、病気や介護が必要になり家を空けなければならないときに、周りで引き取ってくれる人がいないため手放してしまう、という事例も多くあります。

5.犬の介護の負担が大きい

犬の寿命が延びていることにより、シニアになってからの介護が増えています。認知症を発症すると、昼夜逆転になったり夜中にずっと鳴き続けてしまうこともあります。

また、犬の介護が大変で心身ともに疲れ果ててしまい、飼育放棄となってしまうことも。

「犬の鳴き声で近所から苦情がきたから」という理由で手放されることもあります。なんとも悲しいですよね。飼い主は最後まで責任をもってお世話をする義務があるのです。

6.イメージと違う

これは言語道断な理由で、飼い主側の心情を汲むべき点は一切ありません。

コロナ渦でペットを飼う人が増えた、というニュースを見聞きした人も多いと思います。ペットショップで「可愛いから」という理由だけで安易に迎え入れてはいけません。

犬のお世話は確かに大変です。金銭的負担もありますし、飼い主の自由も制限されます。しかし「イメージと違う」という自分本位な理由で犬を捨ててしまう人も少なからずいるのです。

動物愛護先進国「ドイツ」の取り組み

檻に入っている犬

今の日本では、残念ながら犬の殺処分をなくすことは難しいでしょう。しかし、近年保護動物への関心も高まり、ペットショップ以外から犬を迎え入れる人も増えています。1匹でも多く殺処分から救ってあげたいですよね。

そこでここでは、「殺処分ゼロ」を国単位で達成しているドイツの取り組みをご紹介します。

ドイツでは「ティアハイム」という民間の保護施設が国内に500ヵ所以上存在しています。年間約1.5万頭もの動物がティアハイムに保護され、そのほとんどが殺処分されることなく新たな飼い主に引き取られています。

エサ代や治療費は寄付や会費で賄われており、社会全体に動物愛護の精神が浸透しています。そのためドイツは犬猫の殺処分ゼロを実現している国だと言われています。

日本でも熊本市、横浜市、札幌市などが殺処分ゼロを達成しています。まだまだ先は長いですが、一歩ずつ歩みを進めて飼育放棄をゼロにしたいものです。

まとめ

車椅子の高齢の男性を見つめる犬

今回ご紹介した飼育放棄の理由はほんの一例にすぎません。

実際は、さらに信じられないような理由で手放す人も大勢います。犬を迎え入れる前に家族全員でお世話の分担や金銭面についてしっかり話し合いましょう。

万が一、飼育するのが難しくなった場合のために、引き取り先も考えておく必要があります。どのような理由であれ、飼育放棄は絶対にしてはいけません。

動物愛護先進国に比べると、『日本は100年遅れている』と言われています。そのような現状を少しでも改善するために、まず今一緒に暮らしている愛犬や、これから迎え入れる子を最後まで責任をもって見届ける覚悟を持ちましょう。


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