米ポップスター、テイラー・スウィフトがNFL選手トラヴィス・ケルシーとの婚約を8月27日に発表した直後から、Googleで「テイラー・スウィフト(Taylor Swift)」と検索すると紙吹雪やハート型アイコンが表示される特別な演出が施されていると話題になっています。
が!実はこれは婚約にあわせた新たな仕掛けではないのです。
■ 実はアルバム告知用イースターエッグの名残
SNS上では「Googleも祝ってる!」といった声が投稿され、祝福ムードを盛り上げる演出として日本のユーザーからも注目を集めたこの検索結果。
しかしこれは、8月中旬に発表されたスウィフトの12作目となるアルバム「The Life of a Showgirl(ザ・ライフ・オブ・ア・ショーガール)」を祝うために実装されたイースターエッグの名残です。アルバムは2025年10月3日リリース予定。
検索画面に舞うオレンジの紙吹雪や、クリックすると現れる「And, baby, that’s show business for you(これがショービジネスってものさ)」と書かれたハート型アイコンも、アルバム告知の一環でデザインされたものです。
■ Google検索に仕込まれる“イースターエッグ”文化
そもそもイースターエッグとは、サービスやソフトウェアに隠された遊び心あふれる仕掛けのこと。
Google検索ではこれまでにも「一回転(do a barrel roll)」で画面が一回転したり、「斜め(Askew)」で検索すると画面が斜めになるなど、さまざまなギミックを提供してきました。
また、Googleはアカデミー賞や著名人の誕生日、漫画やゲームなどの作品の記念日などに合わせて検索体験を彩るイースターエッグも実装しています。
今回の演出もその文化の延長であり、スウィフトの新アルバムの世界観を体験できる一工夫といえます。
【有名なGoogle検索イースターエッグ】
一回転:「一回転」「do a barrel roll」で検索すると画面が一回転
斜め:「斜め」「Askew」で検索すると画面が斜めに
隕石:「隕石」で検索すると隕石が降ってくる演出
塊魂:「塊魂」で検索すると球体が現れ、画面上で転がせる。画像を巻き込む仕掛けも
スプラトゥーン:「スプラトゥーン」で検索すると画面にインクを散らせる
■ 婚約発表で“祝福モード”に見えた偶然
本来はアルバム告知のための演出が、婚約というビッグニュースとタイミングが重なったことで、「Googleも祝っている」と誤解されやすい状況が生まれた今回の出来事。
結果的に、アルバムと婚約という2つの大ニュースが検索画面でリンクし、世界中のファンに祝福ムードを届けるような演出として楽しめることになっています。
※画像はGoogle検索結果のスクリーンショットです。
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025082705.html