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「Earthquake」の名が記されたフロッピーに残された謎 未発表Atariゲームか


全米ビデオゲーム博物館が、「Atari 2600」向けの未発表ゲーム「Earthquake」に関する貴重なグラフィックデータを発見しました。このデータは、元Atari社のグラフィックアーティストであるジェローム・ドムラット氏のフロッピーディスクから見つかり、内容には災害後の状況を描くグラフィックが含まれています。特に、迷路状の画面で消防士が懐中電灯を使い負傷者を探すシーンが特徴的で、これは「Haunted House」と類似した演出があります。この「Earthquake」というタイトルは、これまでのAtariの資料には一切登場しておらず、その開発経緯や未発表となった理由を博物館は調査しています。Facebook投稿では、発見された画像が公開され、続報が期待されています。

National Videogame Museumが投稿した「Earthquake」のグラフィック

 アメリカ・テキサス州にある「全米ビデオゲーム博物館(National Videogame Museum)」が、1977年発売の家庭用ゲーム機「Atari 2600」向けと思われる未発表ゲームに関する貴重な発見を明らかにしました。

 6月12日(現地)、同館が公式Facebookで公表した内容によると、Atari社の元グラフィックアーティスト、ジェローム・ドムラット氏のフロッピーディスクから、これまで存在が知られていなかったゲームのグラフィックデータが発見されたそうです。

National Videogame Museumの投稿

 全米ビデオゲーム博物館は、アメリカにおけるテレビゲームの歴史を保存・展示する目的で設立された常設施設で、同国に現存する数少ないビデオゲーム専門の博物館です。展示品にはアーケード筐体や家庭用ゲーム機、開発資料、試作段階で終わったゲームなどが含まれ、研究者やゲーム史ファンにとって重要な拠点となっています。

 今回見つかったデータは、「Earthquake(地震)」と書かれたフロッピーディスクに保存されていたもので、建物や瓦礫、消防士など、災害後の状況を想起させるグラフィックが収められているそうです。

 中には、迷路状の画面に登場する消防士が懐中電灯を手にして負傷者を探しているシーンもあり、「懐中電灯の光で画面の一部だけが照らされる」という演出も施されていたとのこと。

National Videogame Museumが投稿した「Earthquake」のグラフィック

 博物館は、この演出についてAtari 2600用ゲーム「Haunted House(ホーンテッドハウス)」(1982年)に見られた効果と類似していると指摘しています。

 また、これだけのグラフィックが完成していながら、この「Earthquake」というタイトルは、これまでAtariの開発リストや関係資料に「私たちが知る限り登場していない」とのこと。この作品の開発背景や未発表となった理由について、今後さらに調査を進める意向を示しています。

 Facebookの投稿では、「続報が得られ次第、また報告する」としながらも、今回発見されたグラフィック画像を複数枚公開。これまで埋もれていたAtari 2600の幻のゲームの一端が、今まさに日の目を見ようとしています。

<参考・引用>
National Videogame Museum Facebookアカウント(6月12日投稿

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025061604.html
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