4月8日にドン・キホーテが「ドンキ ヒット商品大賞 2025」を発表しました。その中の「SNS バズり部門」で1位を獲得したのが「情熱価格 秒でどこでも TKG!?卵かけ風ご飯のたれ」(以下、「卵かけ風ご飯のタレ」)という食品。
「卵かけご飯のタレ」ではなく「卵かけ風ご飯のタレ」という不思議な名称は、「分かるようで分からない」感がプンプン。いったいどんなタレなのか、実際に買って食べてみました!
■ ドンキ公式TikTokで1100万回超再生!「SNSバズり部門」で1位を獲得した商品
「ドンキ ヒット商品大賞 2025」は国内にある500超の店舗で2024年1月から2025年1月までに発売された商品の中から、販売点数や話題性、顧客・従業員の声などをもとに、部門ごとにランキング形式で発表するという、ドン・キホーテ史上初の試みです。
今回取り上げる「卵かけ風ご飯のタレ」は、そんな「ドンキ ヒット商品大賞 2025」の中の「SNS バズり部門」で1位に輝いた商品。ドン・キホーテ公式TikTokの紹介動画は、約2か月で11000万回も再生されたそうです。
卵と醤油がなくても、手軽に卵かけご飯が楽しめるという斬新さに惹かれ、一足遅くはありますがドン・キホーテに行って買ってきました。
パッケージは意外と大きめ。ファストフード店などでおなじみの二つ折り容器、パキッテタイプで小分けにされたタレが18g×8個入って、お値段は税込646円です。
容器は醤油たれと卵ソースのエリアに分かれており、折って開封することで、いい具合に2つが混ざり合うようにできています。
「卵かけ風ご飯のタレ」がパキッテに入っているというスタイルから、すでにただ者ではない感が漂っています。
■ 準備はお手軽で嬉しい!でも味は卵かけご飯というよりは……
ご飯を軽く一杯用意し、実際にかけていきます。
一瞬で完成しました。パキッテなので片手で扱えますし、手も汚れません。かなりお手軽です。
卵かけご飯はすべての料理の中でもかなりお手軽な部類ではありますが、それを遥かに凌駕するお手軽さ。パッケージには「お弁当やキャンプに携帯できちゃう」とありますが、器の置き場所に困りがちな野外などでも、安心して扱えるのは間違いなさそうです。
見た目も醤油タレと卵ソースのコントラストが綺麗で、美味しそう。ふわっと立ち上ってくる香りも、かなり卵かけご飯です。
これはまた新しい朝食の爆誕かも……と期待しつつ、箸ですくって食べてみます。
……ん?……なんだ……これ。
口に入れた瞬間、真っ先に感じたのは「マヨネーズ」っぽさ。それから少し遅れて鰹出汁の風味があるタレの味がやってきます。
もう一度食べてみますが、やっぱり味はマヨネーズっぽい。マヨネーズから酸味を少し減らして甘みを強めたような、そんな味がします。
卵の味といえば卵の味かも知れませんが、ちょっと、いやかなりデフォルメされすぎているような。
さらにご飯の熱が入ったせいか、かけた当初は鮮やかな黄色だった卵ソースの色が、少し白っぽくなっています。それがますますマヨネーズ感を出しています。
これはこれで美味しいのですが、「卵かけご飯を再現できているか?」と聞かれたら、首を縦に振るのは少しためらってしまいます。
あと、これは流派にもよると思うのですが、筆者は卵かけご飯は茶碗から直に「サラサラ〜〜」とかき込めるかどうかも、重要だと感じています。
その点で、この「卵かけ風ご飯のタレ」はやや物足りません。卵ソースに白身の要素がないからでしょうか。卵かけご飯は白身こそ大切なのだ、と改めて思わされました。
追いタレをしたら少し変わるかも?と考え、もう1パックご飯に開けてみることにします。
■ 追いタレでサラサラの再現には成功!でもお手軽ゆえに味が濃くなりすぎてしまう
まだ混ざっていない状態で、一度卵ソースだけを舐めてみます。
卵ソースだけだとあまりマヨネーズの味はしません。黄身の味がするっちゃしますが、しないっちゃしない。かなり曖昧な状態。
追いタレをすると、ご飯がかなりほぐれて、サラサラ状態になってくれました。これを一気にかきこんでみると……ちょっと濃い。
サラサラ感は増したのですが、「卵かけ風ご飯のタレ」の特性上、醤油たれも卵ソースも倍量になってしまうので、必然的に味が濃くなってしまいます。お手軽さが仇になってしまいました。
この商品は、卵かけご飯に何を求めるのか、で評価が真逆になると思いました。
「味付けは最低限で卵味そのものを楽しみたい」「白身まで含めて卵だ」という素材重視派の方にはあまり向かないでしょう。
一方で卵かけご飯に調味料を沢山かける人、アレンジレシピとかに興味がある人には、刺さると思います。
卵かけご飯とはなんなのか?シンプルゆえに奥深い、卵かけご飯の魅力を再発見させてくれる商品かもしれません。
<参考・引用>
「ドンキ ヒット商品大賞 2025」特設サイト
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025041604.html