Instagramに「位置情報共有」機能が搭載されました。海外の一部の国では2024年11月頃から先行提供されていましたが、日本では2025年4月9日(日本時間:4月10日)リリースの最新アップデートで実装された模様です。
これは、任意の相手に自身の位置情報や、投稿でタグ付けした場所を、地図上で知らせることが出来る機能です。使い方によっては便利と言えるかもしれませんが、設定によっては自宅の位置などプライベートな情報が流出してしまう可能性も。ネット上には注意を促す投稿が相次いでいます。
新たに搭載された「位置情報共有」機能は、InstagramのDM画面にある「地図」から利用可能です。メッセージ上部に新たなアイコンが追加されています。
これをタップすると、「位置情報をシェアする相手」を選ぶことができ、「共通のフォロワー」「親しい友達(友達を選択)」「特定のアカウント(友達を選択)」「非表示モード」から選択可能。位置情報を表示させたくない場合は「非表示モード」を選びましょう。
位置情報共有アプリと言えば、たしかにこれまでにも「Zenly」や「whoo」などのサービスがありましたが、これらはあくまで位置情報の共有が目的のアプリ。
今回のように、すでに多くのユーザーが利用しているSNSに搭載されてしまうことは全く性質が異なる話であり、その相性は著しく良くないと言えそう。SNSでは身分を明かさず、匿名で運用している方がほとんどでしょうから、うっかり住所が特定されてしまった……なんて可能性も十分に考えられます。
Instagramにはこれまで、DMのやり取りの中で、自身の位置情報を知らせる機能は備わっていました。このようにリアルで繋がりのある知り合い同士の待ち合わせなどには便利かもしれませんが、不特定多数が見られる状況となるのはリスクが高いと言わざるを得ません。心配な方はアプリ上の設定に加え、本体設定における位置情報の設定もオフにしておくのが良いでしょう。
なにより危険を感じたのは、これ程重要な機能が事前に何の予告もなく、サイレント追加されていたこと。いろいろな狙いや考えがあっての新機能リリースかとは思いますが、あらかじめ日時などが知らされておけば、こうした騒ぎにもならなかったのでは……。
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025041102.html