2024年12月31日に放送された第75回紅白歌合戦へ、41年ぶりに出場したことでも話題のTHE ALFEE。
個性的なメンバー3人が揃うTHE ALFEEの中でも、特に目を引くのは高見沢俊彦さんが使用するギター。中でも、天使が羽ばたいているようなデザインが特徴的な「Ultimate Archangel II」は、一度見たら忘れられない印象を与えます。
Xユーザーの「ゆっきー」さんは、そのギターを、なんとダンボールで制作してしまいました。
■ 小学生のときに高見沢さんに初恋をし、失恋した女性……20年越しにファンになってギターを作る
小学生だったころ、アニメ「ドラえもん」のエンディングテーマになっていたTHE ALFEEの楽曲「タンポポの詩」を聞いたゆっきーさん。そのときにTHE ALFEE、というよりも高見沢さんに、人生初の一目惚れをしたとのこと。
ゆっきーさんは以来数十年間にわたってファンを続けて……というわけではありません。
当時お母様に「テレビに王子様(高見沢さん)出てた!私この人と結婚する!」と伝えたところ「もうすぐ50になるおじいちゃんだからやめなさい!」と反対されてしまったそう。
高見沢さんとの年齢差にショックを受け、初恋してすぐに失恋を経験してしまったのです。
しかしその後もTHE ALFEEがステージに立ち続けたことで、ゆっきーさんの中に眠っていた高見沢さんへの愛が再燃。失恋から20年の時を経て、3〜4年ほど前から本格的にファン活動を始めたそうです。
そんなゆっきーさんが1月1日に「実家の庭で高見沢さんごっこしてみた」というコメントとともにXに投稿したのは、「Ultimate Archangel II」を携えた自身の姿。
一見すると「Ultimate Archangel II」そのものを手にしているかのようですが、コメントにもある通り、実はこれはダンボール製。
しかし四方に飛び出した羽のデザインや、右手近くに掘られた女性の横顔などが忠実に再現されているため、言われなければ気が付かないほどです。
「Ultimate Archangel II」は、1月11日〜1月26日にわたって渋谷のESP Museumで開催される「TAKAMIY’S GUITAR HEAVEN 2025」(入場無料)にて初展示されるそうですが、ゆっきーさんはひと足早くダンボールで自宅に展示してしまったようです。
ダンボール製の「Ultimate Archangel II」から、白で統一した服装に至るまで、全身からTHE ALFEE愛を溢れさせるゆっきーさんに、ギター制作の裏側をうかがってみました。
■ 制作期間は約1か月!以前に手掛けた「Ultimate Archangel I」は高見沢さん本人にも届く
--ダンボール製の「Ultimate Archangel II」を作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
もともと、高見沢さんの番組の「高見沢俊彦の美味しい音楽美しいメシ」に出演されていたコミックバンド四星球のまさやんさんがダンボールでエンジェルギターを作っていたことがキッカケでです。
「私も作りたい!」という強い気持ちを抱き、「Ultimate Archangel I」(「Ultimate Archangel」シリーズの初代)の制作に至りました。
--ということは今回のものがゆっきーさんの2作目なんですね。どのように作られるのでしょうか?
最初に大きなダンボールを繋ぎ合わせて1枚絵を描いてから切り出して、その下絵に合わせて羽やパーツを重ねました。
私はギターに関しては弾けないし無知なため、写真から大体の縮尺を逆算し、サイズも決めました。
--ギターの知識がない状態でこの再現度……すごいですね。制作期間はどれくらいなのでしょうか?
今回のは、高見沢さんのエンジェルギターの中でも最新作のUltimate Archangel IIなのですが、8月に行われた夏のイベントで初披露でした。
初めて見た時に「これは高見沢さんからの挑戦状だ!」と直感的に思い、9月頭から制作を始めました。
ただ、仕事や秋ツアー参加とバタバタとしていたので、なかなか制作は進まず、11月中頃に集中して一気に完成!という感じで、実際の作業時間は1か月無いくらいだと思います。
「Ultimate Archangel I」の方は2024年の春頃に制作しましたが、こちらもだいたい1か月くらいで完成しました。
--1か月!?完成までが思っていたよりも早くて驚きです。ダンボール「Ultimate Archangel II」を作るうえで最も苦労したところはどこですか?
ご存知のとおり、高見沢さんのエンジェルギターは形状はとても複雑で、下絵の段階で「あれ?私なんでこんなの作ろうと思ったんだっけ?」と何度も思いました笑
--確かに途中で我に返ってしまうと苦労しそうですね(笑)ダンボール「Ultimate Archangel II」で特に注目してほしいポイントはありますか?
今回のギターの一番のポイントは光ることです!初代の「Ultimate Archangel I」を制作した際に「次もしダンボールエンジェルギターをつくることがあれば絶対光らせるぞ!」と思っていました。
本家の高見沢さんのギターも光ることが魅力の一つなので、LEDをなるべく本家に近い形で仕込むことに全力を注ぎました!
--すごい光ってる……!このダンボール「Ultimate Archangel II」は“高見沢さんごっこ”するとき以外は、観賞用として飾っているのでしょうか?
私は作って満足するタイプなので、普段は割とぞんざいに扱われています笑
--最後に、ゆっきーさんが思う高見沢さんの魅力を教えて下さい
高見沢さんの魅力は、数え切れないほどありますが、強いて言うなら、とっても男気溢れるところでしょうか。
王子様のような見た目で、男気とは遠い存在に見えるかもしれませんが、私たちファンが喜ぶことを第1に考えてパフォーマンスしてくれる男気溢れる頼れるTHEALFEEのリーダーです。「諦めない夢は終わらない」と伝え続けてくれる、とても力強い存在だと思います。
また、薔薇しか食べなさそうな見た目をしていますが、とってもグルメで大食いなんですよ。そんなところも好きなポイントです。
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ちなみにゆっきーさんが以前に制作した「Ultimate Archangel I」は高見沢さんの番組で取り上げられたことがあるそうで、当時のことについてゆっきーさんは「オンエアを見た時は信じられませんでした」と話しています。
20年越しに届いたラブレターのような作品、とても素敵ですね。今回の「Ultimate Archangel II」が再び高見沢さんの元に届くことを祈っています。
〈記事化協力〉
「ゆっきー」さん(@yukkiy_daccha)
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025010502.html