夏休みで海水浴やキャンプに行かれる人も多いと思います。そこで転んだりしてケガをした際、海水などで洗い流してしまうことがあるのではないでしょうか。
しかし、この行為に警鐘を鳴らしたのは、整形外科医のおると先生。自身のXを通じて、海水などで洗わず「水道水で洗って!!」と注意喚起しています。
怪我をした時は「まず傷口を洗う」ということが世間に浸透してきて、「整形外科医としてすごく嬉しい」と語るおると先生。
ただし、海や川でケガをして傷口を洗うことになった時は、「海水などで洗うのはダメなのよォォォォ!!」と呼び掛けます。さらにおると先生は、綺麗な海や川でも微生物は「死ぬほどいる!!」と語気を強め、注意を促していました。
後の投稿で自らを「とにかく傷口は水道水で洗えマン」と称し、過去の投稿も引用。切り傷を負った時にまずすべきことは、「傷口を水道水でとにかく洗う」。その後、清潔なガーゼやハンカチなどを傷口に当てて、手のひらで圧迫しつつ受診するようにすすめています。
他にも受診のためのテクニックとして、ケガの原因となった金具などの写真を撮ることも紹介。これをしてもらえると、個人的にも非常に助かるとのことでした。
■ 日本の水道水は凄く綺麗
おると先生は、「なぜ水道水で洗う方が良いのか」ということにも言及しています。日本の水道水は凄く綺麗という事実を、みんなに知ってほしいといい、うがいは水道水でも効果があり、傷を洗うのにも最適。外来でも普通に水道水で洗わせていると説明しています。
医療の現場でも水道水が使用されているというのは説得力がありますね。おると先生によると、過去に同じような症例を経験したことがあり、今回のような投稿は以前から夏になると行っているそうです。
自分の投稿をきっかけに、みんなが「日本でケガをしたら水道で洗う」という行為を意識してくれることを願っていると語っていました。
<記事化協力>
おると 整形外科医さん(@Ortho_FL)
ブログ:フリドク ~フリーランスドクターが医師転職・バイト・ライフスタイルを考える~
(佐藤圭亮)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 佐藤圭亮 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024081504.html