「天空の城ラピュタ」作中にて、強烈な印象を残した「ロボット兵」。中でも「園丁型」と呼ばれるタイプは、見た目に反して穏やかな性質を持ち、ヒロインのシータには花を渡すなど、繊細さや優しさが感じられます。
そんなロボット兵をモチーフに自作のジオラマ作品をX(Twitter)で公開したのは「citrusorange」さん。その高い完成度は目を見張るものがありますが……実はこのロボット兵、食べられるお菓子なんです!
普段はお菓子作家として、自作したケーキやタルトをSNSで公開しているcitrusorangeさん。一方で、スタジオジブリ作品のファンでもあり、以前制作した「となりのトトロ」をモチーフにした白玉も大きな反響を呼んでいました。
数あるジブリ作品の中でも、特に「天空の城ラピュタ」がお気に入りで、ロボット兵の造形には「なんでこんな天才的な形を思いつくんだろう」と畏敬の念を抱くほど。「いつかお菓子で表現してみたい……」と思っていた矢先、前述のトトロ白玉を応用すれば作れるかも、と感じたため、チャレンジしてみることにしたのだそうです。
ロボット兵の胴体には抹茶味の白玉が使われています。造形自体は上手くいったものの、ゆでの工程で生地が変形してしまい、どうやら思った通りの結果とはいかなかった模様。とはいえ、これはこれで長い時間の中で、表面が朽ちてしまったような味のある仕上がりになっています。
しかしながら、これを「ラピュタ園庭で動かなくなったロボット兵」にする、というアイデアは実にお見事。餡子ダマンドと鹿子のタルトを土台にし、その上に抹茶クランブルをあしらって緑の苔を表現しました。これが全て食べられるなんて、何度見ても信じられないほどの出来栄えです。
写真を撮影した後は、citrusorangeさん自身が実食。そのお味は「びっくりするほどおいしかった」そうで、ロボット兵部分も固くなくモチっと濃いめの抹茶味。お子さんたちにも大変好評だったとのことでした。
なお本作以降も、「ジブリでもう1つと他のジャンルでも2~3作りたいと思っている構想があります」と今後の展望を教えてくれたcitrusorangeさん。次は一体、どの作品がモチーフとなるのか、つい楽しみになってしまいます。
<記事化協力>
citrusorangeさん(@citrusorange8)
(山口弘剛)