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映えとは無縁 沖縄・石垣島の豪快B級グルメ「オニササ」をコンビニ食材で再現


オニササを食べる様子

 日本各地に存在する、メジャーではないけど地元では人気が高い「B級グルメ」。沖縄県の石垣島には「オニササ」というこれまた変わったB級グルメが存在しています。

 「オニササ」と名前だけ聞くとなんだか物騒なイメージがわきますが、実際は想定外のたべものです。

■ オニササとは

 「オニササ」は、石垣市登野城の知念商会が発祥とされるB級グルメ。

 名前の由来は決して鬼が笹を持って襲ってくる……といった物騒なものではなく、「おにぎり」と「ささみフライ」をあわせた造語。作り方も簡単でそのまま「おにぎり」と「ささみフライ」を組み合わせればいいだけなんです。

■ オニササをコンビニ食材で作ってみる

 沖縄に限らず全国どこでも簡単に再現可能というのが「オニササ」最大の特徴。今回はコンビニ食材だけで作ってみます。用意するものは以下となります。

【用意する材料】
・塩むすび
・ふりかけ
・揚げ物(ささみフライ等好みで)
・ポリ袋(サランラップ)

オニササを作るための準備

 ポリ袋は食品用を使用します。なければサランラップでOK。

ポリ袋は食品用を選ぶこと

 まずはポリ袋に「塩むすび」を入れます。

オニササを作る工程、白飯を用意する

 次に袋に入れた「塩むすび」に、ふりかけをかけてうまく袋の中でまぶします。一旦崩してまぜあわせてもOK。ふりかけの味は「オニササ」の定番「のりたま」を選びました。

オニササを作る工程、白飯に、ふりかけをかける

 続いて「ささみフライ」も袋の中に入れます。これもコンビニにある「ホットスナックコーナー」から調達することができます。「ささみフライ」がなければ、チキン系の揚げ物で代用可能です。

 材料を入れたら次に好みで「マヨネーズ」や「ソース」などの調味料をささみフライにかけていきます。めちゃくちゃ大胆な作り方ですよね。なお、今回はシンプルに「オニササ」を楽しみたいので、調味料ナシの「ガチのオニササ」で作っています。

 おにぎり、ささみフライ、調味料と材料を全て入れたら、最後はビニール袋の上からニギニギ。

オニササを作る工程、おにぎりを作る

 握ったあとの完成形は、米とささみフライを合体させた「にぎり寿司」のような形状と、完全に具材を米で包み込む形状とがあります。前者の場合は、フライの幅にあわせて米をにぎるというよりも、貼り付けるのがポイント。

 今回ははじめて作ることもあり、包む版でニギニギ。米が剥がれないようしっかり握っていきます。

 そして皆様には、ここにきて大変重要なお知らせがあります。すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが……。

 今回の「オニササ」は、あまり映えるものではありません!むしろ、豪快で野性的な料理となります。それが「オニササ」なのです。ご留意ください。

オニササを作る工程、ささみカツを入れている

 「ささみフライ」「米」を握った状態が次の写真のもの。うん、この見栄えどうみても「オニササ」。見た目が……と引いている方、大丈夫です筆者も最初はかなり抵抗がありました。でもこれがマジで旨いんです。

オニササが完成した様子

 とはいえ、完成品を見て……自分で言うことではないのですが……本当に映えないですね。まぁ、これが「オニササ」なのでとりあえず食べていきます。

オニササを外でたべる

 うまい!味は、まさに「オニギリ」と「ささみフライ」を食べた味わい。一緒に食べることで特別な味の変化はないです。しかし、何故かこれを食べると、沖縄を感じるのは、やはり「オニササ」が石垣島の文化を継承しているからか、それとも脳内補完によるものなのか、兎にも角にも、控えめに言って「うまい」。

 ちなみに「ささみフライ」のほかにも「ハムカツ」や「唐揚げ」「コロッケ」など様々な食材を楽しめるのが「オニササ」の魅力。そして食の位置づけはというと、主食というより「おやつ」感覚。「ジャンクフード」に近い感覚で食べられています。

 沖縄のオニギリといえば「スパムおにぎり」が有名ではありますが、カスタマイズ性高い「オニササ」も是非すすめたいB級グルメです。

オニササの断面図の様子

<参考>
知念商店

(たまちゃん)

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