「火災報知器に見立てたアレが出てきた」と衝撃的な写真を自身のTwitterに投稿したのは、防犯カメラの設置や改修などをおこなっている「サクラワークス神戸」の代表・竹本さん。写真に写っていたのは隠しカメラ。いったい何があったのか、竹本さんに話をうかがいました。
隠しカメラが発見されたのはバーなどが入居しているテナントビルの、ある場所。依頼主から相談を受けて調べた結果、見つかったそう。「カメラの仕様から、おそらく10年は経っていないように思います」と語ります。
防犯カメラを設置する際は必ず隠しカメラがないか確認しているそうです。理由は、もしも防犯カメラ設置後に隠しカメラが見つかった場合、真っ先に疑われてしまうため。火災報知器の他にも、トイレットペーパーホルダーの取付ネジの部分にカメラのレンズが仕込んであるケースも多いので、ネジを取り外して確認をしているといいます。
隠しカメラ対策としては、施設の管理者は細かいところまで目を配り、「こんなところに服を掛けるフックなんかあったかな?」など、小さな違いにも気づくようにすること。特に従業員が辞める前や工事業者が入る前後は、注意深く確認したほうが良いそうです。
一般の人については「ネジの中心部に不自然な小さな穴が無いか?」確認すると良いそう。さらに「スマホのカメラで隠しカメラの赤外線を探す手法はもう古い」と竹本さん。心配であれば防犯設備士を有する業者に調査を依頼することも良いと提案します。
隠しカメラを発見したのは2022年に入り、今回で3件目。「今年は比較的、多かった」と振り返ります。ちなみに今回発見された隠しカメラは「ビルのオーナーに報告し、そこから警察の所管になりました」とのことです。
<記事化協力>
大塩HEY八郎のLAN(CAT5e-UTPさん(@WTC_airsoft)
サクラワークス神戸
(佐藤圭亮)