犬を飼っている方にとって、雨の日のお散歩というのは少し大変。雨具を用意したり、することが増えてしまいます。犬の方も、いつもとは違う形になるので反応が異なることも。
ゴールデンレトリーバーのアルトくんは、人間がバサッと傘を広げるところがちょっと苦手。飼い主さんが傘を取りに行く間、廊下の奥の方で様子をうかがっています。
アルト(アルタイル)くんは2018年8月5日生まれの男の子。飼い主さんによると、普段は穏やかで落ち着いた子なんだそうですが、少し怖がりな面もあるといい、人に興味を示してもなかなか近寄れないこともあるのだそう。
慎重派のアルトくんですが、雨の日のお散歩自体は好きで、出かけるとなると楽しそうなんだとか。ただ、若干の不安が「雨傘」にあるといいます。
まだ小さな頃、不意に傘をバサッと開かれ、その音と急に大きく広がった傘にびっくりしてしまったアルトくん。それ以来、傘が開くのが怖くなってしまったんだとか。最初はリードを引っ張って逃げようとしたそうですが、今は体を縮こめて我慢できるまでにはなったそうです。
家の中で暮らしているアルトくん、雨の日のお散歩前には帰ってきて廊下が汚れないよう、体を洗うお風呂場まで新聞紙を敷いてから出かけます。飼い主さんが傘を取りに行こうとふと振り返ったら、廊下の向こうから様子をうかがうアルトくんの姿が。
まるで「分かってます。傘ですよね。あのバサッていうの。ちょっと怖いので、お先にどうぞ」と言っているかのような表情。お散歩に行ける喜びと、傘が開く怖さとが混じった心境が見て取れます。
飼い主さんによると、開いてしまった傘を怖がることはなく、純粋に開いたり閉じたりする動きや音が苦手みたい。それでも家の奥まで逃げることなく、物陰から様子をうかがっていることから、少しずつ克服しようとしているのかもしれません。
回数を重ね、開く傘が危なくないと分かれば、アルトくんも怖さを克服できるかも。徐々に慣れていき、いつか平常心で受け止められるようになるといいですね。
<記事化協力>
Ceuさん(@ceuXceu)
(咲村珠樹)