縄文時代にガンプラが存在していた?遮光器土偶(しゃこうきどぐう)……ならぬ、「遮光器土無(どむ)」がツイッターに投稿されました。
ドムのガンプラを「土偶風」に仕立て上げた本作ですが、粘土をこねて作られたような質感や、体の模様は歴史の教科書で見た「遮光器土偶」にそっくり!青森県亀ヶ岡遺跡出土のものと同じように、左足は欠けて作られています。
この「土無(どむ)」の作者は、ガンプラ作りを趣味とするスバルさん。今作は10月6日、いわゆる「ドムの日」に向けて昨年からずっとアイデアを練っており、偶然旧キットの60分の1ドムが手に入ったことから製作に取り掛かりました。
旧キットと言えば、昨今の洗練されたプロポーションを誇るガンプラと比べて、ちょっとずんぐりむっくりとした体型であることも特徴ですから、こうした点もより土偶向きと言えそうですね。
製作の中で、スバルさんが特にこだわったと語るのは「土偶にもドムにも見えるように仕上げること」。作品を見てみると、たしかに胴体や特徴的なスカートはパテによるディテールアップが施されているものの、元のキットの形状をそのまま使用している事がわかります。
加えて、上腕部を短くしたり、ふくらはぎのパーツを逆さにしたりと、随所に土偶らしさも。スバルさんのセンスが光る、絶妙なバランス調整により、遮光器土無は見事な仕上がりとなりました。
完成した作品について「100点満点です」と語るスバルさん。勢いで作り始めたそうですが、その場その場で出したアイデアが功を奏し、完成品を見たときは思わず笑いが込み上げてきたそうです。
「機会があれば、他の土偶MSも作ってみたいです」と、今後の展望を語ったスバルさん。ふくらはぎやスカートに特徴があるMSと言えば、ゲルググやジオングを連想しますが、あえて連邦側MSで「縄文の女神」や「合唱土偶」などすらっとした土偶を再現してみるのも面白いかもしれません。
<記事化協力>
スバルさん(@TjilpMb06bw75JD)
(山口弘剛)