プラモデルと言えば戦闘機や戦車、人気アニメのロボットなどが頭に浮かぶ人も多いでしょう。
いつもユニークな作品を作り続けているTwitterユーザーのよしけいさんは、なんとバランのプラモデルを作ってしまいました。バランとは、お弁当でおかずの仕切りなどに使われている緑色のアレです。な、なぜ作った……?
「ついにできたぞ……バランのプラモデル!!!!!」「先端までシャッキシャキのモールドで完全再現!!!」と投稿された写真には、ランナー(枠組み)に四方を留められたバランが……。プラモデルと言われていますが、どうやら組み立てる要素はゼロのようです。
「ものづくりは日々のルーティーン」と語る、よしけいさん。今回のバランは特に大きな理由やきっかけがあって作ったわけではないとのこと。
■ プラモデルにしたら全然意味無くて面白いかも!
元々は「コミックマーケット100」に合わせて新作を考えていた時に、日々書き留めてある「作るものリスト」から手頃なものをリストアップした中の1つにあったのが、今回のバランのプラモデルだったそうです。
アイデア自体は1年くらい前からあったものの、最初はプラモデルではなく「サイバーなバラン」だったのだとか。「親しみのあるバランがサイバーチックなデザインだったら面白いな」と思ったのが始まりだったと言います。
当初は、緑色のバランを蛍光グリーンにしてマトリックスのような感じをミックスさせてみようかと考えていたそうなのですが、途中で「プラモデルにしたら全然意味無くて面白いかも!」とひらめき方向転換したとのことです。
これは「ホビーは伊達と酔狂。意味が無ければ無いほど面白い」という、よしけいさんの考え。最近は秋東精工が寿司プラモやゴミプラモ、バンダイもカップヌードルのプラモを作って話題になっており、バランのプラモデルの評判が良かったのも、そういうところなのかな?と推察していました。
■ ディテールを優先させるか、安全を優先させるか
今回の作品について、「図面に起こして加工までにかかった時間は3時間くらいですかね」と語る、よしけいさん。ただ、ディテールを優先させてバランの上部を尖らせるか、安全を優先させて丸めるか迷ったそうです。
最終的には丸めるといまいちバランぽくなかったので尖らせたとのことですが、本物と違ってプラスチックなので危なく、「対象年齢が15歳以上になってしまいました」と話し、「正直、丸くしたほうがいいかも……と、今でも迷っています」と笑っていました。
今回の投稿に3万件を超えるいいねが付いたことについては、「まさかこんなに反応があるとは思わなくて驚きました」と、よしけいさん。「プラモデルはお店で箱を眺めている時が一番ワクワクする」ので、今後は説明書や箱にも力を入れて作っていきたいと意欲を見せていました。
<記事化協力>
よしけいさん(@yosikei1210)
(佐藤圭亮)