「コーヒー牛乳」といえば、各々にそれぞれの“推し”が存在する日本を代表する飲料。
そんな中で、鳥取県にある「大山乳業農業協同組合」が販売展開する「白バラコーヒー」は、関西から中国エリアなどの西日本においては「ソウルドリンク」のひとつとして、多くのユーザーに愛されています。
ところが、エリア外においては知る人ぞ知る存在。「幻のコーヒー」とも呼ばれているのです。そこで近年、ネットを通じてエリア外でも認知度が高まりつつある「白バラコーヒー」について、幼少期からヘビーユーザーの筆者がご紹介します。
■ 様々な規格で商品展開
白バラコーヒーは、関西・中四国エリアのスーパーやコンビニなどで取り扱われています。
商品規格で特徴的なのが、「200ml」「500ml」「1000ml」の3規格の紙パックで流通されている点。筆者が住む関西だと量販店では、最低でもいずれか1規格が置かれている店舗が多く存在します。
言い換えれば、3規格全て取り揃えている店舗はあまりのないのですが、置かれている規格の配分にさほど偏りがないようで、特定の規格が入手困難に陥るということはありません。ひょっとしたら、メーカーの流通戦略かもしれませんね。今回筆者は、近隣のスーパーやコンビニ数店舗回って3規格を取り揃えています。
■ 大山(だいせん)
まずは“集合写真”を撮影。「平素より大変お世話になっております」と、思わず一礼したくなるほどお馴染みの飲料でございます。
そのままパッケージの方をご紹介しましょう。全体の配色は、中央部の白に上下端のブラウンと、「コーヒー牛乳」という商品を表す分かりやすいものです。200ml規格に関しては、ブラウンがやや濃いめの色合い。
正面上部には、いずれも大山高原を連想させるためか、「大草原の小さな家」が描かれています。ちなみにこの「大山」ですが、読みは「おおやま」ではなく「だいせん」。幼少期に誤読するのは、近隣地帯に住む子どもたちの“通過儀礼”だったりします。山陰の有名なリゾート地で、ドライブ・ツーリング・サイクリングでも人気の一帯ですね。
丸囲みで「生乳70%使用」と記されているのも共通点です。試飲時にも触れますが、白バラコーヒーというのはまろやかな味わいが最も特徴的。それでいて程よい甘さということもあり、多くのユーザーを虜にしているのです。
さらに正面下には、「鳥取県内産生乳使用」という記載。1000ml規格はスペースに余裕があるため、さらに女性のイラストが描かれています。全体的に落ち着きのあるレイアウトとなっていますね。
両脇も見てみましょう。余白の差はありますが、「1000」「500」に関しては、片側にコンセプト・謳い文句と挿絵、そして製品の注意書き。もう片側には、栄養成分や原材料表示が記されています。
反対に「200」に関しては、スペースに限りがあるため、成分・原材料表示と注意書きの記載にとどめています。
■ 飲みやすさがウリ!
おおよその情報紹介は出来たので、試飲にまいりましょう。コップを用意して……と。では注いでまいります。
改めて見ると、他のコーヒー牛乳商品と比べて、薄い色合いが特徴的ですね。初見の方には、「カフェオレ」を連想するかもしれません。この辺が「生乳70%使用」の特色なのでしょう。
程よく注いだところでいただきましょうゴクゴク。プハー!うめえ!
パッケージにも記載されていましたが、白バラコーヒーはカラメルや香料を使用していません。そのため、雑味や香りが感じられないのですが、反面まろやかでくちどけの良い味わいがウリ。小さなお子様にも飲みやすい作りなので、筆者のように“英才教育”されたユーザーが多いのかもしれませんね。ついついおかわりをしてしまう飲みやすさです。
というわけで、あっという間に飲み干してしまいました。ちなみに大山乳業では、他にも様々な乳飲料を展開しています。具体的にはフルーツ・のむヨーグルト・ココアなど。瓶での販売もされています。
また、「白バラ牛乳」に関しては、一部で「日本一老けない牛乳」という呼び名があるほど愛されている看板商品。「ソウルミルク」として、幅広い世代に愛されています。
ただしそれは“ローカル”なお話……なんですが、大山乳業では「白バラショップ」という名称で通販サイトが存在します。また今回ご紹介した「白バラコーヒー」に関しては、関東圏の一部スーパーの店舗でも取り扱いがあるようです。
「白バラ」の花言葉のように、地元民に「深い尊敬」を集める逸品。よろしかったら皆さんもいかが?
(向山純平)