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500匹以上の猫と暮らした作家の猫写真展、2/22猫の日から開催



今年生誕130年を迎える、大佛次郎。その業績と生涯を伝える、神奈川県横浜市にある「大佛次郎記念館」にて初の猫写真展「大佛次郎×ねこ写真展2017『猫は、生涯の伴侶』」が、2月22日の猫の日から、約1か月間にわたり開催されます。
猫クラスタの皆さまにおかれましては、ご存じの方も多いと思いますが、大佛次郎は自ら「猫は一生の伴侶」と語るほどに、愛猫家として知られる文豪であります。読み方は「だいぶつ」ではなく「おさらぎ」という点も、定番の注釈です。ちなみに「大佛」の姓の発祥は、国史大辞典によると、鎌倉幕府の初代執権・北条時政の子・時房が深沢の里に住み、その近くの「大仏」(長谷の大仏)にちなんで称したといわれています。おさらぎ、と読む由来については「時房の済んだ土地のよび名がオサラギであり、それを大仏になぞらえて、大仏=オサラギとなったのであろう」とされていますが、諸説あり模様です。と、ここまで解説しておきながら恐縮ですが、「大佛次郎」は筆名で、本名は野尻清彦です。
見どころとしては、記事TOPの大佛次郎が猫とともに写った写真(1936年撮影)や、大佛自身が撮影した猫写真。下の写真は1937年、つまりちょうど80年前に大佛が撮影した陽だまりの猫たちであります。時代は移ろっても猫のかわいさは永劫不変という思いを、一方的に新たにさせてくれます。

さらに、大佛の代表作・小説「鞍馬天狗」シリーズの一節と猫写真とのコラボ展示も。写真に合わせられた一節を探して、名前は聞いたことがあるものの読んだことのない「鞍馬天狗」シリーズの各巻のページをめくるきっかけになりそうであります。
「なんだい、大勢出てきたな」(『角兵衛獅子』の一節)

もう1つの見どころは、一般応募の猫写真作品。応募数は665点にもなったとのことで、たっぷりと猫写真を堪能できるかと思います。来場者による人気投票も行われるそうで、広報ご担当者からはこんなコメントも。
こちらはロビーに投票ボードを設置して人気投票も行います。何回来館いただいても、そのたびに投票できるので、何度でもお越しいただきたいな、と思っております。

応募写真の一部は、すでに大佛次郎記念館Webサイトにて公開されていますので、合わせてご覧あれ。会期は2月22日〜3月20日まで。入館料は大人200円、小中学生は無料。休館日や開館時間は公式サイトにてご確認ください。時を同じくして、猫とのハートフルエピソードが満載の『500匹と暮らした文豪 大佛次郎と猫』が刊行されていますので、予習用にご覧になるとよろしいかと思われます。
2/22は、にゃんにゃんにゃんの日! ねこ写真展始まります/大佛次郎記念館(写真提供)]



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