耳のケアをサボると起こるトラブル2つ

外耳炎によるかゆみと悪臭
猫の耳のお手入れを怠ると、常在菌であるマラセチアなどが、溜まった皮脂をエサにして増殖します。これにより皮膚が炎症を起こし、外耳炎を発症してしまいます。
発症すると赤みや腫れが生じ、黒や茶色のねっとりとした耳垢が大量に出るのが特徴です。悪臭を放つようになり、激しいかゆみから治療が長期化することもあるため注意が必要です。
かきむしりによる耳血腫の発生
かゆみや違和感から強く耳をかいたり頭を振ったりし続けると、耳のひらひらした部分(耳介)の血管が破裂することがあります。皮膚の下に血液が溜まって耳が腫れ上がる状態を耳血腫(じけっしゅ)と呼びます。
痛みを伴ううえに、処置が遅れると耳の形が変形したまま固まってしまう恐れがあります。耳そのものの病気だけでなく、二次的なトラブルを防ぐためにも日頃のケアが不可欠です。
猫の耳のお手入れが欠かせない理由

皮脂や汚れの酸化がバリア機能を壊すから
耳垢や皮脂が放置されて酸化すると強い刺激物質となり、皮膚のバリア機能を低下させます。バリア機能が崩れると雑菌が繁殖して炎症を引き起こすため、定期的に取り除くことが大切です。
構造上の理由で湿気がこもりやすいから
猫の耳道はL字型に折れ曲がっているため通気性が悪く、湿気や汚れが溜まりやすい構造です。蒸れによる不快感や痛みは猫のストレスになるため、定期的にチェックして快適さを保ちましょう。
耳の異常を早期発見できるから
定期的なチェックは、炎症や腫瘍といった耳の異変をいち早く見つけるために役立ちます。日頃から耳を見る習慣があれば早期発見が可能になり、重症化を防ぐことにつながります。
正しく耳をお手入れする方法

湿らせたコットンで届く範囲だけ拭く
イヤークリーナーやぬるま湯で湿らせたコットンを指に巻き、見えている部分だけを拭き取ります。乾いたまま使うと皮膚を傷つけるため必ず湿らせましょう。
耳の細かい溝に溜まった汚れは綿棒で取ることもできますが、奥を突かないよう綿棒の先端から1cmほどの位置を短く持って優しく拭き取ります。奥まで指や綿棒を入れず、届く範囲だけに留めるのが基本です。
嫌がる場合や不安なときは動物病院へ
お手入れの頻度は週1回から月2回程度が目安です。猫が嫌がって暴れてしまう場合や、自分でお手入れするのが不安なときは無理をせず動物病院を頼りましょう。
また、赤みや強い臭い、大量の耳垢が見られる場合も自己判断でケアを続けず、早めに獣医師に相談しましょう。
まとめ

猫の耳は構造上トラブルが起きやすいため、日頃からの観察と適切なケアが大切です。お手入れを怠ると外耳炎や耳血腫といった症状を引き起こし、猫に強いストレスを与えてしまいます。
日頃のチェックは病気や感染症の早期発見にもつながります。愛猫の健康を守るために、無理のない安全な耳のケアを習慣化していきましょう。
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