猫草は与えたほうがいいの?

「猫草ってあげたほうがいいの?」と疑問に思う飼い主さんは多いと思いますが、猫にとって必須というわけではありません。
猫草は、猫が食べても安全な植物で、市販されているものはおもに小麦や大麦、エン麦(オーツ・カラスムギ)といったイネ科の若芽です。
食物繊維が豊富な猫草を食べることで、毛玉を吐き出しやすくする、お通じを整えるといった効果が期待できます。そのほか、気分転換になるとも言われています。
与えたほうがいいかどうかですが、基本的に与える必要はありません。猫草を食べるか、食べてメリットがあるかは猫によって異なり、必ずしもすべての猫に必要なものではありません。食べたがるようなら少量ずつ与えてみる、程度のスタンスで問題ないでしょう。
猫草のメリット

猫草にはいくつかのメリットがあります。
- 毛球症の予防
- 便秘の予防
- ストレス解消、気分転換
いちばんのメリットは、毛づくろいで飲み込んだ毛玉を吐き出すサポートになることです。毛玉は通常、吐き出すかうんちと一緒に排泄されますが、稀に胃の中で塊になって毛球症を引き起こします。症状が悪化すると食欲不振や腸閉塞の原因になり大変危険です。
猫草を食べることで、胃が刺激されて毛玉を吐き出しやすくなることから、毛球症の予防効果が期待できるとされています。
また、豊富な繊維質で便秘の予防にも効果が期待できます。さらに、猫にとって猫草はちょっとした刺激にもなり、食べることでストレス解消や気分転換になるとも言われています。
猫草のデメリット

一方で、猫草にはデメリットもあります。
- 消化不良
- 過剰な嘔吐
たとえば、草の繊維が胃や腸に負担をかけることで、消化不良を起こしてしまうことがあります。食べすぎると、下痢や嘔吐を引き起こす原因にもなりかねません。
また、猫によっては猫草を食べると刺激が強すぎて、毛玉の有無にかかわらず頻繁に吐くようになることがあります。急性胃炎を起こして、胃粘膜から出血するケースも稀に見られます。毛玉を吐き出してほしいとは言え、吐き癖になってしまうのは困りもの。その結果、食欲が落ちたり、元気がなくなったりする猫がいるのも要注意点です。
猫草を初めて与える場合は1本からとし、与えた後に過剰に吐く場合は、与えるのを控えて様子を見てください。症状が改善しない、連続で吐く、食欲が落ちる、嘔吐以外の症状が見られるときは早めに動物病院を受診しましょう。
与える際に注意することは?

猫草を与えるときには、いくつかの注意点があります。
- 子猫には与えない
- 老猫に与える際は注意
- 持病がある猫は獣医師の指示を仰ぐ
- 成長しすぎた猫草は与えない
- 1日数本のみにする
猫草には胃腸を刺激して嘔吐を誘発するという性質があるため、胃腸機能が整っていない子猫に与えるのは推奨されていません。過剰な嘔吐、下痢、食欲不振の原因になりえます。いつからという明確な基準はありませんが、1歳未満の子猫には与えないのが賢明です。老猫も同様の理由から注意が必要です。
また、成長しすぎた猫草や食べ過ぎにも注意が必要です。猫草は成長すると硬くなり、内臓を傷つけて、過剰な嘔吐の原因になってしまう可能性があります。食べ過ぎた場合は、消化不良の原因になりえます。与えるのは柔らかい若葉を1日数本だけにしましょう。
まとめ

猫草は、すべての猫にとって必要なものではありませんが、毛玉の排出や便秘の予防に役立つといったメリットが期待できます。猫が好むなら与えてみても良いでしょう。
一方で、体質によっては消化不良や過剰な嘔吐を引き起こすというデメリットもあります。はじめて与える際は、少量にとどめ、体調の変化を注意深く見守るようにしましょう。
また、猫によっては食べ過ぎてしまうことがあるため、飼い主さんがしっかりと管理し、場合によっては手から与えるなどの対策をおこなう必要があるでしょう。
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