1.落ち着ける場所

猫の理想の食事場所として、まず挙げられるのは「落ち着ける場所」。当たり前ではありますが、人の出入りが頻繁な廊下や玄関、テレビの音が響くリビングの中心などでは、猫は気が散って落ち着いて食事ができません。特に、神経質な性格の猫や、環境に敏感な子ほど、周囲の物音や視線に敏感に反応してしまいます。結果的に食事を残してしまうことも。
理想的なのは、部屋の隅や壁際など、背後が守られた場所です。敵に背後を取られないことで安心できるという、猫本来の習性に合っています。また、他の猫やペットがいれば、見られていることで食べるのをためらうこともあるため、食事場所はできるだけ「ひとりだけのスペース」を確保してあげましょう。
2.適度な温度帯の場所

猫は温度にも敏感。食事の場所もその影響を受けます。たとえば、エアコンの風が直接当たる場所や、冬場に床が冷えきっている場所では、猫も落ち着いてごはんが食べられません。逆に、夏に直射日光が当たる場所では、熱中症のリスクもありますし、フードの劣化も早まる懸念があります。
また、床暖房がある場合も、温かすぎると猫が嫌がることもあるので、食事する場所の温度には十分に配慮が必要です。理想は猫にとって快適な温度(23〜28℃程度)と湿度(50〜60%程度)の場所。加えて、風通しもよい場所を選びましょう。
3.トイレから離れている

猫はきれい好きな動物。排泄場所であるトイレの近くに食事を置かれると、不快に感じたり、食事が進まない心配があります。たとえば、トイレのニオイが届く距離に食器を置いている場合、それだけで食欲が落ちることもあるかもしれません。
人間でもトイレの隣で食事をしたいとは思いませんよね?猫も同じ感覚を持っていると考えた方がよいでしょう。食事場所とトイレの間には壁や仕切りがあるとより安心。最低でも1〜2メートル以上は離してあげましょう。
逆にNGな場所

猫の食事場所としてNGなのは、まず玄関や通路、階段の途中など「人や音が頻繁に通る場所」。前述したとおり、猫は警戒心が強い動物。気配や物音がするだけで食事を中断してしまうことがあります。また、冷蔵庫や洗濯機など、振動や音が突然発生する家電の近くも落ち着けません。
さらに、食器を高すぎる場所や、足場の悪い場所に置くこともNG。足場が不安定だと体勢が崩れやすくなり、食べにくさやストレスの原因になります。
また、人間の食卓のすぐ近くや、キッチンの作業スペースに近い場所も避けましょう。誤飲や事故のリスクだけでなく、猫にとっても落ち着かない環境です。
まとめ

猫の食事タイムを快適にするためには、環境を整えることがとても大切。猫はとても繊細な感覚を持っていて、ちょっとした環境の変化にも敏感に反応します。
毎日の食事を「ただの栄養補給の時間」にせず、猫にとって心地よく安心できる時間にしてあげること。それは健康維持だけでなく、信頼関係の構築にもつながります。
今回の記事を参考に食事場所を見直してみて、愛猫にとっての理想の食事スペースを用意してあげてください。
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