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猫も『空気を読む』ことがある?そう思ってしまう5つのシーン 猫はどのように“状況を読む”のか


多くの飼い主から「うちの子は空気が読める」と思われている猫

物陰からじっと見つめている猫

ある猫の専門サイトが飼い主さんを対象に行ったアンケート調査では、「このコは空気が読める」と思ったことのある方が55%もいました。「空気を読む」とは、「その場の状況・雰囲気を理解し、その状況に応じた行動をとれる」ことです。

しかし、単に飼い主さんの経験だけでは、思い込みや勘違いだと言われても反論できる科学的な根拠はありません。まずは、猫が本当に空気を読んでいる可能性があるのかを調査した研究をご紹介します。

猫は空気を読むのか

見つめる猫のクローズアップ

人間の子どもは、親の反応などを確認しながら自分の行動を修正し、社会のルールを身につけます。このように、他人の行動を見て自分の行動を変えることを「社会的参照(Social referencing)」といいます。つまり社会的参照とは、現代風に表現すると「空気を読む」に当てはまるといえるでしょう。

2015年にイタリアのミラノ大学の研究チームが、猫と人間のコミュニケーションに関する研究論文を発表しました。扇風機を見てポジティブなリアクションを取る飼い主とネガティブなリアクションを取る飼い主のグループに分け、猫が飼い主のリアクションを見る様子やその後の行動について調べたものです。

その結果、猫が飼い主のリアクションと扇風機を何度も交互に確認する様子が見られ、そしてネガティブなリアクションをしている飼い主を見た後の猫の多くが、出口の方を何度も見ることが分かりました。この結果から、研究チームは「飼い主の様子を見て不安になった猫が、本能的に逃げ出したくなったための行動だ」と解釈し、科学的にも猫が「空気を読む可能性が高い」ことが分かったのです。

では、猫はどういった情報から飼い主の感情の変化を察知しているのでしょうか。これは、以前から多くの専門家により言われている、猫の下記の感覚をフル活用しているのだと考えられています。

  • 嗅覚…汗や分泌物を含む体臭、室内のニオイなどの微妙な変化
  • 聴覚…飼い主の声のトーンや話し方、室内の音などの微妙な変化
  • 視覚…飼い主さんの仕草、行動、表情などの微妙な変化

猫が空気を読んでいるように思えるシーン

飼い主の寝顔を見つめる猫

では、猫が空気を読んでいるように思える具体的なシーンをご紹介しましょう。

1.喧嘩の仲裁

飼い主さんのご家族間(夫婦、兄妹、親子等)での喧嘩時に、間に割って入って遠慮がちにニャーと鳴いたり飼い主さんをじっと見つめたりする猫を見て、多くの飼い主さんが「喧嘩の仲裁をしてくれている」ように感じています。

中には、喧嘩が始まると猫がそぉっと部屋を出ていき、遠くからこちらを見つめているのに気付いて自然と喧嘩がおさまったというご家族もあるようです。

2.赤ん坊や病気の飼い主さんの見守り

生まれたばかりの赤ちゃんや、病気や精神的な落ち込みなどで参っている飼い主さんに対して、そばに寄り添って見守ってくれるような行動を見せる猫は少なくありません。

こういった猫の行動は、飼い主さんの赤ちゃんに対する態度や普段とは全く異なる様子の飼い主さん自身の様子から引き出された行動です。

猫自身に、赤ちゃんが自分の兄妹や仲間だという感覚があったり、飼い主さんを慰めようとする意識はないと考えられています。しかし、飼い主さんと赤ちゃんのやりとりや、飼い主さんのいつもとは明らかに異なる様子から空気を読み取り、猫なりに導き出した行動だと言えるでしょう。

3.見張り番

猫は、時々飼い主に背を向けて座り、周囲を見張っているように感じさせることがあります。筆者の場合、半身浴をしながら本を読んでいると必ず浴室に来て、少しだけ開けてある扉の隙間に座って見張り番をしてくれる愛猫がいました。

時々振り返って私を見つめる彼の優しい眼差しと声にならないくらい小さくてか細い鳴き声は、「僕が見張っているから安心していいよ」と言ってくれているようでした。

4.目覚まし猫

毎朝決まった時間にやってきては、まだ寝ている飼い主さんをあの手この手で起こす猫の話は、枚挙に暇がありません。最初の頃は本当にあの手この手でかなり長く悪戦苦闘をした上で起こしていた猫も、日が経つに連れ、すぐに飼い主を起こす術を身につけていくことが多いようです。

これは、飼い主さんが最もよく反応する起こし方を習得したのに加えて、飼い主さんが寝ている様子から目を覚ましそうなタイミングを察知できるようになったことの証だと考えられます。

5.危険回避!

どんな猫にも、苦手なことがあります。多くの猫にとって、動物病院通いは苦手なことの筆頭にあがるのではないでしょうか。対策としてリビングにキャリーバッグを出しっぱなしにしておく方も多いはずです。

しかし、さっきまでキャリーバッグに入って遊んでいたくせに、いざ病院に連れて行こうとすると、なぜか姿を消してしまいます。飼い主さんの表情や仕草、緊張による発汗などが、愛猫に「さぁ、動物病院に行くよ!」と伝えているようです。

まとめ

窓の外と室内の飼い主を交互に見る猫

「猫は人間以上にその場の空気を読むのが得意だ」と感じている飼い主さんが多い中、比較的最近まで、猫が「空気を読むか」という研究はありませんでした。しかし、ついに猫にも「空気を読む」という学術的な根拠が出て来ました。

特に猫は、自分にとって「不安」や「恐怖」を伴うような空気を読み取ると、迅速に「逃げる」とか「隠れる」といった行動を取ります。猫が何をサインに空気を読んでいるのかを観察し、怖がらせずに苦手を克服させられるよう、飼い主さんなりの知恵を絞ってみてください。


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