1.安心して眠れる静かな場所がほしい

眠るときは無防備になることから、猫は静かで落ち着いていて、誰にも邪魔されない場所を好みます。本当に安心できる環境がなければ、リラックスして眠ることはできません。
もし猫が寝る場所を探して、部屋の隅や家具のすき間、クローゼットなどに入りたがるようなら、もしかしたら部屋の中が眠るのに適していない可能性があります。
人間が気にならない音や光でも、猫にとっては眠るのに邪魔なことがあります。また、ちょっかいを出してくる同居猫や小さなお子さんの存在も関係してきますから、猫が「ここなら安心」と感じられる場所を用意してあげることが必要です。
たとえば、夜間や昼寝用に静かな部屋に箱型ベッドなどを置いておくのもおすすめです。人の出入りが少ない場所を選ぶと、猫が落ち着いて眠れるでしょう。
2.構ってほしいときにだけ構ってほしい

猫にとって理想的なのは、自分が甘えたいときに優しくしてもらい、ひとりでいたいときには、そっとしておいてもらえること。そのためには、猫のしっぽの動きや耳の向き、目線などから気分を読み取るクセをつけるとよいでしょう。猫は自分を理解してくれることを、心から望んでいるのです。
猫に構おうとして被毛に触れると、猫は自分の整えた被毛が乱れたり、意図しないニオイが付いたりすることがあるため、嫌がることがあります。望まないタイミングで触られると、不快に感じることがあります。
また、飼い主を遊びに誘っても、適当によそ見をしながらおもちゃをいい加減に振ることには不満を抱いているかもしれません。気持ちが乗らずに対応されることは、猫にとっては小さなストレスになってしまいます。おもちゃで遊ぶときは、5分程度でもよいので、テレビやスマホを見ずに、猫に集中してあげる時間を作ることも大切です。
3.飼い主都合で叱らないでほしい

猫にとって、人間の「しつけ」はなかなか理解しづらく戸惑いの原因です。
ペットのしつけが必要になるときは、たいていが人間の都合です。猫の行動でいえば、爪とぎやトイレ、テーブルに乗らないようにするなど。しかし、爪とぎは猫にとって本能的な行動ですし、高いところに上るのも猫の習性です。
そうした行動を「悪いこと」と決めつけて叱ったり、感情的な態度を取ったりしてしまうと、猫は理解できずに混乱し、そのほかの問題行動を引き起こしかねません。
解決には、猫の変えられない特性を理解して、飼い主側が家具などを対策することです。たとえば、爪とぎの場所に悩むなら、猫が好む素材(段ボールや麻)を使った爪とぎを複数設置し、好みを観察してみましょう。 壁や家具の近くに貼るタイプの爪とぎも効果的です。
テーブルも猫の動線上にあると上ってしまうため、動線を変えることで上るのを防ぐことができます。また、別の見晴らしがいい場所としてキャットタワーや棚を用意すると、自然とそちらを好むようになります。
猫はただ自然な行動をしているだけなので、猫からすれば、飼い主さんの理解を心から望んでいることかもしれません。
まとめ

猫が心から願っていることの本質は、飼い主に自分の習性を理解してもらうことにあります。
猫はボディランゲージや鳴き声、しぐさなどを通じて気持ちを伝えようとしますが、空腹などの要求でない限り、はっきりと意思表示しないこともあります。
特に、寝床問題に関しては、猫は一見、どこでも眠っているように見えますが、実は「本当に落ち着ける場所がない」ために、しかたなく妥協している場合もあります。猫としては不本意なことを、飼い主が気づかない場合があるのです。
猫に本当の意味で満足して暮らしてもらうためにも、「猫はこういう生き物だから」と決めつけず、日頃からよく観察して試行錯誤していくことがポイントです。
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