1.ミネラルの過剰摂取

煮干しには、カルシウム、マグネシウム、鉄分などの健康維持に欠かせないミネラルが豊富に含まれています。また、猫の体内で合成できないため、食事で摂取する必要のあるタウリンも豊富です。
しかし、猫が欲しがるからといって煮干しを与え過ぎてしまうとミネラルの過剰摂取となり、バランスが破綻し猫の腎臓などの体内の器官に負担をかけることになります。
煮干しは脂質が多くカロリーも高いので、肥満にも気をつけなければなりません。
2.口の中を傷つける

煮干しは硬く噛み応えがあるため、猫の歯磨き効果を期待できます。しかし、その分、口の中を傷つけやすいということでもあるのです。
また、喉に詰まらせたり、骨が喉や食道に刺さる恐れがあります。
3.消化不良

硬い煮干しは、消化不良を起こすこともあります。嘔吐や下痢を引き起こしてしまうため、注意が必要です。
また、よく噛まないで食べる癖のある猫の場合、喉や食道を傷つけてしまう危険性もあります。
猫に煮干しを与える場合

人間用の煮干しは、塩水で加工されているため、猫が食べると塩分の摂り過ぎになってしまいます。猫に食べさせる場合は、必ずペット用の減塩か無塩の煮干しを与えて下さい。
主食として与えるのは避け、少量を、おやつやフードのトッピングとして与えるだけにしましょう。1度に与える量は、猫の状態や年齢などにもよりますが、健康な成猫で1~2匹までです。毎日与えるのは避けて週に1~2度程度までにしましょう。
フードをあまり噛まないで食べる猫には、細かくして与えたり、煮込んでやわらかくしたものを与えるのがおすすめです。持病のある猫や高齢猫には煮干しを与えるのは控えましょう。
稀に煮干しでアレルギーを起こすこともあります。初めて煮干しを与える場合は、ごく少量を試し、皮膚トラブルや嘔吐、下痢などの異変が見られたらすぐに中止しましょう。気になることがあれば、動物病院で診てもらって下さいね。
まとめ

煮干しは栄養価が高く、骨を丈夫にしたり貧血を予防するなどの健康効果が期待できます。しかし、過剰摂取は逆に病気を引き起こす原因ともなってしまいます。
総合栄養食を食べている猫なら必要な栄養素は摂取できているので、無理に煮干しを与えなくてもよいのです。猫が煮干しを好きでおやつやご褒美に与えたい場合は、食べさせる量に気をつけて下さいね。
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