1.生まれながらの野生本能

高いところに登ることは、猫にとって基本的な行動習慣です。たとえば、野生時代には、木々の上に登って、獲物や敵の動きを読み取ったり、休憩したりしていました。
みなさんの愛猫が思わずテーブルへ登ってしまうのは、大昔から続く野生本能の名残りです。おそらく、キャットタワーに登るのと同じ感覚なのでしょう。
テーブルへのジャンプは、いわば、本能的な行動なので、むやみにやめさせるわけにもいきません。かと言って、放置しておくと、得意気になってこれからも登り続ける可能性があります。
そこで飼い主さんに試して欲しいのが、ガムテープの活用です。実際の使用方法は、登って欲しくないテーブルに、粘着面を表にしたガムテープを貼っておくだけ。足の裏にまとわりつく感触を嫌がって、以降、愛猫はテーブルに寄りつかなくなるかもしれません。
2.好奇心から

猫は、高いところが好きなうえに、好奇心も旺盛です。特に食卓は、美味しそうな食べ物の匂いが満ちあふれていて、食いしん坊な愛猫ほど魅力的に映ります。
一見すると、愛猫の食卓探訪はほのぼのとしたシーンですが、言うまでもなく、食卓には、猫の誤飲や誤食を誘発する食べ物がたくさんあります。間違って食べてしまうと、命に関わる恐れもあるため、できれば食卓に登らないように工夫するしかありません。
前述したガムテープと同様に、水入りのスプレー(霧吹き)も、テーブル侵入防止にひと役買ってくれます。愛猫がテーブルに飛び乗ろうとした瞬間、背後から軽く「シュッ!」。水に濡れるのを嫌う猫も多いため、一定の効果を期待できます。
スプレー(霧吹き)を試す際は、信頼関係を損ねないように、タイミングと量に十分に注意してください。
3.飼い主さんへのアピール

生まれつきの本能や好奇心以外にも、飼い主さんの注目を集めたくなって、わざわざテーブルに登りたがる猫もいます。
以前に、テーブルに乗ったとき、飼い主さんから「いいリアクション」を引き出せた場合、期待感を込めて、猫は同じことを繰り返します。嫌な出来事と同じように、良い思い出もまた絶対に忘れません。
テーブルの上でかまってしまうと、愛猫のなかで楽しい記憶として残り、テーブル=お立ち台、と認識してしまう可能性もあります。普段のスキンシップは、場所を選んでやるほうが賢明です。
「テーブル・ジャンプ」に関してもそうですが、猫をしつけるのは基本的に難しい、という大前提に立つことが重要です。感情的になって怒鳴ってしまうと、怖がられるだけで、今まで築き上げた信頼関係が台無しになります。
注意する際は、決して大声を出さず、「ダメ!」などの短い言葉で冷静に対応するように心がけましょう。
まとめ

今回は、愛猫がテーブルに乗る理由について解説しました。愛猫の心理を読み解くキーワードは、「野生本能」「好奇心」「自己アピール」の3つです。
「テーブル・ジャンプ」が常態化すると、食べ物の誤飲や誤食、皿が割れるなどのトラブルにもつながります。本文でも紹介したガムテープ活用法やスプレー(霧吹き)を使って、愛猫のストレスにならないように、さりげなく対策してみてください。
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