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オス猫でもあり、メス猫でもあり…めずらしい「雌雄同体」の猫が発見される トルコ


トルコ南部アダナ州で飼われているブリティッシュショートヘアの猫「Duman」が去勢術後も発情し、動物病院で診察したところ、世界的にも非常に珍しい先天性生殖異常「両性具有症」であることが判明しました。Dumanは生後2ヵ月で去勢手術を受けたにもかかわらず、精巣が腹腔内に残り、子宮と卵巣も持っていました。獣医のMete Betinは手術を行い、無事に取り除くことができたと報告しています。このような生殖異常は600万匹に1匹の割合で発生するとされており、原因はまだ不明ですがホルモンのアンバランスや遺伝的要因と考えられています。手術後、Dumanは正常に生活を送っています。

去勢したはずの猫が発情

横たわるブリティッシュショートヘア猫

画像はイメージです

トルコ南部のアダナ州に住むブリティッシュショートヘアが、600万匹に1匹の割合しか発生しない、先天性の生殖異常である「両性具有症」であることがわかりました。

飼い主のFatma Sorarさんは、この猫「Duman」が生後2ヵ月のときに去勢手術を受けています。今回は「去勢済みの雄猫」にもかかわらず、交尾本能が残っていたため動物病院を訪れ、この事実が判明したものです。

診察の結果、猫が雄と雌の両方の生殖機能を持っていることを発見した医師はびっくりしました。Dumanのような生殖異常があると、性器がまったく機能しなかったり、雄雌両方の性器がどちらも正常に機能したりと、複雑な現象が見られるのです。

雌雄同体はめずらしい現状

カップルの猫

画像はイメージです

新たにDumanの避妊手術を行ったMete Betin獣医は、次のように話しています。

「検査したところ、精巣の1つが猫の腹腔内に残っていたことが判明しました。手術の時に子宮と卵巣も存在していることがわかり、両性具有であるとの診断が確定しました。文献によると約600万匹に1匹の猫にこうした現象が発生するといわれていますが、わたしにとっては初めての経験です」

こうした先天異常は世界的にもきわめて稀で、トルコでは初の症例だと考えられています。徹底的な医学的検査をしなければ、異常に気づかないことも多いのです。

手術は無事成功

避妊手術後の猫

画像はイメージです

この異常が起こる原因は解明されていません。しかし研究者らは、ホルモンのアンバランスか遺伝的要因によるものだろうと想像しています。Dumanの精巣と子宮は、手術で無事に除去されました。その後はこの猫が発情することもなくなったといいます。

「手術は成功しました。Dumanは普通の飼い猫として、健康な生活を送っていくことでしょう」と話すMete Betin医師です。

さかのぼること2022年には、まったく生殖器のない子猫Hopeが保護されたことがあります。これは器官の発達障害である「無形成症」だと考えられています。しかし、子猫の健康に異常は見られず、里親探しに支障はなかったということです。

めずらしいことが起こるものですね。

出典:
Rare hermaphrodite cat discovered during neutering in Adana
Kitten found with no sex organs in veterinary first in Tyneside


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