1.子猫のときから慣らす
猫に抱っこを大好きにさせるために、最も効率的となるのは、子猫のときから抱っこに慣れさせることです。
幼い頃の猫は、その性格が形成される時期です。「どんな猫になるか」のほとんどが、子猫の時期に決まるといっても過言ではありません。具体的な時期は、生後2週目から9週目あたりまで。これを猫の「社会化期」といい、見る光景や人、音、触れるもの、場所など、猫に大きな影響を与えるのです。
猫に抱っこを大好きになってもらうなら、社会化期である子猫のうちに慣らすことが近道となります。そのポイントやコツを紹介していきます。
2.性格を確認しながら少しずつ
猫も人間と同じで、性格はさまざまです。積極的に甘えたいタイプの子もいれば、相手からアプローチされるのは嫌がる猫、またそもそもスキンシップを好まない猫もいます。
猫に抱っこを慣れさせるためには、猫が「どうしたら嫌がらないか」を把握する必要があります。
たとえば、甘えたいけれど自分のペースで近づかないとダメな猫。このタイプであれば、猫が好むやわらかい布をヒザの上に置いて、猫が近づいてくるのを待ちます。
自ら喜んで乗ってくる場合は、猫が嫌がるような抱き方を避けたり、いつでも降りられる体勢を作るなど、はじめは抱っこをする中にも猫に自由を与えてあげましょう。
またスキンシップが苦手なタイプでも、ふと甘えたくなることがあるものです。その些細な瞬間に、上手にひざの上に誘導するなどしてみてください。
このように、猫にアプローチする方法は猫の性格によって異なりますので、毎日一緒に過ごしている飼い主さんの腕の見せ所ですね。
なお、元々の性格でどのような訓練をしても抱っこを嫌がる猫もいますし、逆に成猫になってからでも抱っこに慣れる猫もいることを承知しておきましょう。
3.「抱っこ=良いことがある」と覚えさせる
猫は、自分にとって嬉しいことがあると、前後に聞いた音や、それに関連する動作や出来事を記憶し、繰り返し行うようになります。
よって、飼い主さんに抱っこされたときに、猫にとって「良いこと」を実践してあげるのです。最も有効的なのは「大好きなおやつ」。猫が「飼い主さんに抱っこされるとおいしいものが食べられる」と思うようになれば成功です。
猫にはしつけが難しいとされていますが、この仕組みを利用して、「お手」や「ジャンプ」といった芸を覚えさせることができるほどなので、ぜひ活用してみてくださいね。
ただし、猫は「良いこと」と同じくらい「悪いこと」も認識してしまいます。一度「抱っこ=嫌なこと」と覚えてしまうと、その感覚はなかなか抜けません。もし猫を抱っこしていて、降りたがったときにはすぐに自由にしてあげましょう。また降ろすときも放り投げるのはNG。飛び降りるような状況になる前にそっとおろしてあげてくださいね。
4.タイミングを見計らう
人間から見ると、猫は気分によって、態度がコロコロ変わるように感じませんか?そのように、猫に抱っこをするときは、猫の心のタイミングも重要になります。
理由は、いくらおやつで釣ろうとしても「食べたくない」ときには効果は薄れますし、ふかふかの布を用意しても「今は遊びたい」ときには効力が発動しないからです。
そんな猫のタイミングは、帰宅時が狙い目。有効な関係が築けている状態であれば、猫は飼い主さんが帰宅したときは、喜ぶものです。ごはんやお水、甘えたいなど、要求は様々ですが、猫の方から近づいてくるときは、タイミングとしては良いでしょう。
また寒い日や寒い部屋でも、猫は暖をとりたくて、飼い主さんや温かい布をもとめてきます。このように「気温」もタイミングをはかる一つの要因になるので、音やにおい、時間帯など、愛猫それぞれにジャストな時を探してみてくださいね。
まとめ
愛猫を抱っこしたときに嫌がられると、飼い主さんは「もっと好きになってもらいたいのに……」と悲しくなるかもしれません。
しかし、猫は「抱っこ」という姿勢や拘束されている感じが落ち着かないだけで、飼い主さんのことは好きです。勘違いして、無理に抱っこをしてしまう方が逆効果なので、無理や焦りは禁物。猫の気持ちやタイミングに寄り添って進めてくださいね。
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