1.じっと見つめて目をそらす
猫がよく見せる「じっと見つめて目をそらす」というジェスチャーには、「敵意がない」気持ちがこめられています。
たとえば飼い主が何かに集中しているときに、「気づいてほしい」と猫が見つめることがあるでしょう。
しかしいざ飼い主と目が合うと、ふいと目をそらすのです。これは猫なりに、飼い主に対して「敵意はない、仲よくしよう」というメッセージを送っているのです。
猫の世界では「見つめ合い」は、ケンカの合図。つまりネガティブな意味が込められた行為です。
つまりその正反対の仕草をとるのは、飼い主が大好きで一緒にいたいという気持ちのあらわれともいえます。
2.前足でちょんちょんする
猫が前足でちょんちょんする仕草は、とても可愛らしいですが、実はさまざまな意味が込められている行動なんです。
例えば、好奇心。新しいおもちゃや気になるものに近づく際、まずは触って確かめるようにちょんちょんとします。まるで赤ちゃんが新しいおもちゃを触るのと同じような行動です。
ほかには、遊び心のあらわれでもあります。飼い主の手をちょんちょんしたり、おもちゃをちょんちょんしたりする姿は、遊びに誘っているサイン。
猫は遊びを通して心身のリフレッシュをしているので、この仕草を見かけたら一緒に遊んであげると喜ぶでしょう。
さらに、前足ちょんちょんにはコミュニケーションを図りたいという気持ちも込められています。
特に飼い主に対しては、撫でてほしい、遊んでほしい、といった要求を伝えるためにちょんちょんすることが多いです。
猫なりの言葉で「ねぇねぇ、遊んでよ!」とアピールしているようなものですね。
このように猫の前足でちょんちょんする仕草は、その状況や猫の性格によって、さまざまな意味合いを持ちます。
猫との生活の中でこの仕草を見かけたら、愛猫が何を伝えようとしているのか、推測してみるといいでしょう!
3.飼い主をふみふみする
猫が飼い主さんをふみふみする仕草はとても可愛らしいですが、実は子猫時代に母猫のおっぱいを飲む際、母乳が出やすいようにおこなっていた行動の名残なんです。
そのためふみふみをしている時は、猫はリラックスして安心している状態だと言えます。
ふみふみの理由もさまざまです。たとえば飼い主をまるで自分の母親のように感じていて、甘えているのかもしれません。
もしくはふかふかの素材の上でふみふみをすることで、母猫を思い出していたり、自分の匂いをつけ、安心感を高めている場合もあるようです。
ふみふみする場所もさまざまで、飼い主の膝の上や、毛布、クッションなど、柔らかい素材の上で行われる傾向があります。
とくに飼い主の膝の上でふみふみするのは、猫からの愛情表現のひとつとも言えるでしょう。
ふみふみは猫が安心して過ごしている証拠なので、優しく見守ってあげることが大切です。
4.体をすりよせる
猫が体をすり寄せてくるのは、いくつかの意味が込められています。
まず、ひとつ目が「愛情表現」です。猫は信頼する相手なら人間に対してだけでなく、他の猫に対しても体をすり寄せることがあります。
これは相手に対して「あなたを信頼しています」「仲良くしたいです」という気持ちを伝えるための行動です。
したがって飼い主に対してすり寄ってくる場合は、愛情表現が最も大きいと考えられます。
ふたつ目は「マーキング」という意味です。
猫は自分の体に付いているフェロモンを、対象物にこすりつけることで、自分の縄張りを主張したり、安心できる場所として認識させたりします。
つまり飼い主の体にすり寄せることで、「飼い主はわたしのもの」と主張しているのかもしれません。
最後は「コミュニケーション」を図りたいという気持ちです。
猫は言葉でコミュニケーションをとることができません。そのため、体の動きや声でさまざまなことを表現します。
すり寄せる行為は、そのひとつであり、「撫でてほしい」「遊んでほしい」といった要求を伝える手段なのです。
5.おもちゃをもってくる
猫がおもちゃを持ってきてくれるのは、飼い主にとっては微笑ましい瞬間ですよね。この行動には猫の狩猟本能など、いくつかの意味が込められています。
猫は、もともと狩りをしていた動物です。つまりおもちゃをくわえてくる行為は、狩りで獲物を捕らえ、巣に持ち帰るという本能的な行動の名残と考えられます。
なかでも飼い主の元に獲物(おもちゃ)を持ってくるのは、飼い主を自分の家族の一員として認識し、狩りの報告をしたり狩りの方法を伝授しようとしているのかもしれません。
もしくはおもちゃを持ってきてくることで、飼い主の注意を引き、遊んでほしいとアピールしている可能性もあります。
猫は寂しがり屋な一面も持ち合わせているため、いずれにせよ飼い主と一緒に過ごす時間を求めているのでしょう!
まとめ
猫が日常的に見せるジェスチャーには、さまざまな感情や気持ちが隠されています。
今回紹介したもの以外にも猫はさまざまなジャスチャーを見せますが、猫と強固な信頼関係を築くためには、こうした細かなサインに敏感になることも大切です。
猫の何気ない仕草から、猫の気持ちをより正確に読み取とれるスキルをつけましょう!
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