1.なんらかの要求がある
猫が「ニャー」とはっきりした声で、飼い主さんを見つめながら鳴いているなら、「おなかが空いたよ」「トイレを片づけてほしいな」「いっしょに遊ぼう」など、飼い主さんに要求をしていることが考えられます。
要求で鳴いているときは、猫がなにをして欲しいのかを状況などから判断して対応しましょう。
ただし理不尽な要求や、我がままな要求にまで応える必要はありません。
猫が鳴くたびにご飯やおやつを与えていると、鳴けば食べ物がもらえると学習して、頻繁に要求されるようになる、なんてことにもなりかねません。何事も「適度」が大切なのです。
飼い主さんの用事よりも猫の要求を必ずしも優先させなければならないわけではありません。
しつけのためにも、要求が必ずしも通るわけではないことを伝えるために、ルールを決めて応えるようにしましょう。
2.発情期を迎えた
発情期を迎えたメス猫は、相手を求めて人間の赤ちゃんの泣き声そっくりな声で鳴きます。その鳴き声は大きく、睡眠の妨げにもなりかねないほどです。
猫の発情には日照時間が関わっており、2〜4月と6〜8月にピークを迎えます。
また一般的にメス猫は、生後6〜12ヵ月ごろ、平均で10ヵ月ごろに最初の発情期を迎えますが、早い猫は生後4ヵ月で発情する場合もあります。
発情期のメス猫は、大きな声で鳴くほかにも外に出たがる、お尻を高く持ち上げる、床に寝転んでくねくねと身体をくねらせるなどの行動を見せるようになるでしょう。
3.ストレスや不安
猫はストレスが溜まったり、強い不安を感じたりすると「ミャーオン」「アーオン」という低い声で鳴きつづけるようになります。
ストレスや不安の原因としては、引っ越しや新しい猫が増えたなどの環境の変化、動物病院への受診などが考えられます。ストレスの原因を特定して、対策をおこなう必要があるでしょう。
また分離不安症の猫は、飼い主さんの姿が見えなくなると不安が強くなり、長時間大きな声で鳴きつづけることがあります。
ご近所トラブルの原因になりがちですし、猫自体も大変辛い状態だと考えられます。自分では解決が難しい場合は早めに動物病院を受診しましょう。
4.病気やケガ
猫は本来、体調が悪いときやケガをしているときは、敵に見つからないように身を隠して治るまでじっとしています。
しかし人間と暮らしている猫は、違和感や不調を感じた場合に飼い主さんに助けてほしくて鳴いて訴えることがあります。
病気やケガの際に飼い主さんを頼るのは、しっかりとした信頼関係が築けている、我慢ができないほど体調が悪い、強い痛みを感じている可能性が高いです。
また高齢の猫が、夜中に大きな声で鳴くようになったときは、認知症や甲状腺機能亢進症などの病気が考えられます。
いずれにしても、早めに動物病院を受診しましょう。
まとめ
猫がおしゃべりなときは、飼い主さんに対して要求や助けてほしいことがあるなどなにかを訴えている場合が多いです。猫の行動や状況を観察して困っていることがないか確認しましょう。そのほかには、発情期やストレスが原因となる場合もあります。
なお、考えられる対策を試しても鳴き止まない、いつもと鳴き方が違うと感じたときは、病気やケガの可能性を考慮しなければいけません。その場合は早めに獣医師に相談してください。
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