1.猫の年齢や健康状態に応じて選ぶ
猫はライフステージによって必要とされるエネルギーや栄養が異なります。年代に合ったフードを選ぶことは、栄養不足やカロリー過多を防ぎ健康を守ることにつながるのです。
1歳頃までの子猫は、体が一気に発達していくため成猫の約2〜3倍のエネルギーを必要とします。そのため、子猫用フードは高タンパク・高脂質でビタミン・ミネラルをバランス良く含むものです。
成長が落ち着いていく1歳〜7歳までの成猫向けフードは、子猫用よりもカロリーが少なく、皮膚や被毛、筋肉、免疫力などの健康サポートができる成分が含まれています。
7歳を超える老猫用のフードは、運動量が減ることを考慮してカロリーは低め、腎臓の健康維持のためにカルシウムやリンを抑えてあるなど、加齢に伴う変化に対応できるものです。
病気を患っている猫には療法食を与えたほうが良いケースがありますので、獣医師と相談しましょう。
2.総合栄養食を選ぶ
キャットフードを選ぶ時は、パッケージに「総合栄養食」と書かれているものを選びましょう。
キャットフードには一般食(副食)や総合栄養食といった種類があります。一般食(副食)は猫が必要とする栄養は含まれるものの、単品ではすべての栄養は摂れません。
ただし総合栄養食にグループ分けがされなくても、総合栄養食に準ずる栄養組成のものも存在します。与える予定のものがどのようなものなのかを把握してから与えるよう心がけましょう。
対して総合栄養食は、AAFCO(全米飼料管理機構)によって定められた基準をクリアし、総合栄養食のフードと水だけで健康のために必要な栄養素を摂取することができます。
一般食を与えたい場合は、カロリーオーバーにならないように食事量を調整した上で総合栄養食と一緒に与えると良いでしょう。
3.猫の好みに合わせて選ぶ
猫によってフードの香り、形状、食感の好みはさまざまです。愛猫が好むキャットフードを選ぶことで、食欲を刺激してきちんと食べてくれるようになります。
いきなり大容量のフードを買うのではなく小さい容量から、問題なく食べてみてくれるかを試してから続けていきましょう。
ただし、愛猫が好きだからといってずっと同じフードを与え続けると、いざフードを変えなくてはいけなくなった時にスムーズに移行できません。
愛猫が好むフードをいくつか見つけ、数ヵ月ごとにローテーションをしたり、ドライフードとウエットフードを併用してみたりすると良いでしょう。
フード切り替えの際は1週間〜10日ほどかけてゆっくり行うのがポイントです。
4.原材料欄を見て選ぶ
キャットフードを選ぶ際は、パッケージに記載してある原材料をしっかり確認しましょう。
肉食動物である猫の食事は人間とは異なり、主なエネルギー源となる動物性タンパク質や脂質が含まれた動物性の原材料が多く使用されているのが理想です。
原材料名は使用の割合が高い順に記載されているため、肉や魚が先頭に表示されていて、詳細な名称まで明記されているものがおすすめです。
なかには、猫の食いつきを良くするために合成添加物、着色料を使用しているフードがありますが、猫の体に悪影響を及ぼす可能性があるため、あらかじめ含まれていないかチェックしてから選ぶと安心して与えられます。
5.アレルギーに配慮して選ぶ
愛猫が食物アレルギーを持っている場合、アレルギーに配慮したキャットフードを選ぶことが重要です。
猫のアレルギーの原因となる食材には、個体差があり小麦やとうもろこし、大豆、乳製品、鶏肉、牛肉などさまざまな種類があります。
アレルギー反応が起こると下痢や嘔吐をしてしまうほか、アナフィラキシーショックを起こした場合は意識を失うといった重篤な症状が出る危険性があるので、パッケージの記載や原材料欄を前もって確認して愛猫を危険にさらさないよう注意しましょう。
まとめ
愛猫の健康を守るためには、正しいキャットフードの選び方が非常に重要です。
年齢や健康状態に応じた必要な栄養が満たせるか、味や食感などの好み、原材料の質や合成添加物の有無、アレルギーの有無といったポイントを確認することで、愛猫の健康をサポートすることができます。
どんなキャットフードを選んだら良いのか迷った時は、ぜひ今回の内容を参考にして選んでみてください。
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