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みんなの保護猫物語〜花雪ちゃんとの出会い〜


職場にふらっと現れた!花雪ちゃんとの不思議な出会い

今回の主役は、まん丸おめ目が愛らしいキジ白猫の花雪(はなゆき)ちゃん。現在1歳9ヵ月の女の子です。

可愛らしいお名前は、和風の名前にしたいという飼い主さんの思いや、「女の子なので可愛らしく『花』にしたい」というご家族の思いが込められているのだそう。

さらに胸元や足元の白い毛が雪のように見えたことから『花雪』ちゃんと命名したそうです。ご家族からは『花ちゃん』や『お花』と呼ばれているそうですよ。

そんな花雪ちゃんと飼い主さんの出会いは突然やってきました。まだコロナ禍だったおよそ1年前。換気のために職場である事務所の裏口やドアを開けていたところ、野良の子猫がふらっとやってきたのだそう。

目撃した社員さんのお話では「トコトコと自然に事務所に入ってきた」のだとか!"なぜ警戒心の強い野良猫が事務所に平然と入って来たのか"飼い主さんは、今思い返しても謎だと言います。

この不思議な状況は花雪ちゃんも同じだったそうで…?

「事務所に入ってきて人間に気が付いた瞬間、パニックを起こし事務所内を走り逃げ回ってしまった」と振り返る飼い主さん。

保護も一筋縄では行かなかったようで、「捕獲には2人がかりで2時間以上費やしました(苦笑)」と語ってくださいました。

保護当時の花雪ちゃんは、推定生後8ヵ月という月齢でしたが、4〜6ヵ月ほどではないかと思うほど小さかったそうです。さらに怪我をしていることもあり、保護に踏み出たそうです。

保護した翌日、ひとまず治療を受けさせるために花雪ちゃんを預かることになった飼い主さん。当時は頃合いを見て里親さんを探すつもりだったそう。

というのも、飼い主さんのお宅には先住猫のサビィちゃん(花雪ちゃんより6ヵ月ほど年上のサビ柄のお姉さん)がおり、神経質な面を持つ彼女のことが気にかかったそうで…。

「この子も育児放棄され、保護されたのち迎えた保護猫です」とサビィちゃんとの出会いについても教えてくれました。

預かった初日は、花雪ちゃんのウイルス検査等がまだだったこともあり、完全隔離で対応したそうです。当時の花雪ちゃんの様子はというと…?

「ご飯やトイレの世話で近づく度に威嚇、威嚇の連続…ご飯も人が近くにいると食べないくらいでした」

花雪ちゃんは野良猫ということもあり、人馴れしておらず、日々のお世話に困ったそう。ただ、食事に関しては花雪ちゃんなりの考えがあったようです。

「ご飯に対しては飢えの経験からか執着があったので、指先に乗せ一口でも食べるようになるまで根比べし、少しずつ人が傍にいても食べるようになりました。1ヵ月後にはご飯を持っていくと近付いて待つようになりました」

その後、怪我の治療が進むと同時に花雪ちゃんの人馴れも進展していったそう。ケージもリビングに移動させ、いよいよサビィちゃんともケージ越しに対面することに!サビィちゃんの反応はというと…?

「拒否して決裂」

サビィちゃんとの顔合わせは微妙だったものの、ご家族との関係性にはより良い変化があったそうで…?

「移動して2週間くらいでケージの外にも出られるようになり、今では寝るときは家族の誰かに身体を少しずつくっつけて寝たり、帰宅を出迎えたりするほどに慣れてくれています」

この頃から花雪ちゃんを正式な家族として迎え入れようと考えはじめたたそうですよ。ちなみに、この頃の花雪ちゃんとサビィちゃんの関係はというと、仲が良いとはいえないものの花雪ちゃん自身はサビィちゃんのことが嫌いではなかったそうです。

偶然の出会いから1年後、花雪ちゃんには更なる変化が!

怯えて威嚇していた子猫時代を卒業し、美猫さんへと成長を遂げるのです。

甘え上手なお転婆娘に成長!サビィちゃんとは…

元々警戒心が強かった花雪ちゃん。1歳2ヵ月に成長した頃も、ご家族以外の人や見慣れないものに対しては怖がりさんの一面が見え隠れしていたのだそう。

一方、サビィちゃんに対しては心を許しているそうで…?

「お姉ちゃん猫に対しては遊びをせがむようにちょっかいを出すなど、なかなかのお転婆な子です。元野良とは思えないような甘え上手でもあります」と語る飼い主さん。

花雪ちゃんは遊びたくなるとつい絡んでしまうそうですが、サビィちゃんも花雪ちゃんのヤンチャな性格に慣れたようで、上手に棲み分けができているのだそう。

保護当時はサビィちゃんのかかりつけの獣医さんに"(共存できるかどうかは)イチかバチかの賭け"と言われていたそうですが、飼い主さんはある配慮を大切にしてきたそうですよ。

「初の多頭飼育になりますが、愛情を惜しまず、先住猫のメンタルケアと花雪への接し方、それぞれの性格の違いや体調管理などを心がけています」

花雪ちゃんは飼い主さんがお迎えした4番目の猫ちゃんだったそうです。慣れない多頭飼育に心配は尽きないそうですが、「2頭の愛くるしい姿に癒やされています」と語ってくれました。

そして更に時は流れ、1歳9ヵ月になった現在。花雪ちゃんはより奔放に、甘えん坊やいたずらっ子気質には磨きがかかっているそうです。

「凄く食いしん坊な彼女はオヤツが欲しくてお手やおすわりも覚えました。先住猫のサビィとの関係性も仲良くはないものの少しは変化しています」

最後に飼い主さんは、保護猫に対する熱い思いを語ってくれました。

「日々沢山の保護猫さんとご家族様のお話をお見掛けしています。中には救えなかった命だったり、保護前の過酷な生活のお話に胸が痛むこともありますが、現状なかなか難しい問題だと思います」

「一頭でも多くの子が幸せに天寿を全うできるよう願うとともに、せめて情報の拡散や里親探しの協力など微力ですが自分にできることをやっていこうと思っています」

花雪ちゃん、サビィちゃん、飼い主さん、素敵なエピソードをシェアしてくださり、本当にありがとうございました!

※この記事は、取材協力者さまのご了承をいただいたうえで制作しています

取材/ねこちゃんホンポ編集部
文/めろんぱん


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