1.動物病院を受診する
野良猫を保護したら、まずは動物病院に行きましょう。
怪我をしていたり衰弱してしまっている場合はもちろんですが、一見元気に見えたとしてもウイルスや寄生虫に感染していたりノミ・ダニがついていたりすることがあります。
病院に行かずに放置すると悪化しかねない上、同居している家族や先住猫にウイルス感染するリスクもあるため、保護後は可能な限り速やかに受診してください。
また、動物病院の受診時には月齢・年齢・性別・体重といった飼育に必要な情報や、マイクロチップが装着されていないか(迷い猫かどうか)といった確認もしてもらえます。
2.迷い猫・地域猫ではないか確認する
動物病院でのマイクロチップ有無の確認と合わせて、保護した猫が迷い猫や地域猫ではないかもチェックしましょう。
迷い猫を無断で飼育してしまうと遺失物横領罪に問われてしまいますので、保護した地域の保健所・自治体・警察署に迷い猫の届け出がされていないかを確認する必要があります。
迷い猫だった場合、飼い主さんと連絡がつくまで一時的に保護ができるようであればその旨を伝えると良いでしょう。
地域猫の場合は地域の保護団体や近隣の住民が管理を行っている場合が多く、不妊手術後に耳の先をカットされた状態(さくら猫)になっています。
無断で保護してしまいトラブルにならないためにも、保護した後でもきちんと確認を取りましょう。
3.飼育環境を整える
まずは飼育にあたって必須となる以下のアイテムを揃えましょう。
- 猫トイレ、猫砂
- 食器(水用、フード用)
- キャットフード(総合栄養食)
- 猫用ミルク(子猫の場合)
- キャリーバッグ
- 爪とぎ
他にも、ケージ・キャットタワー・猫用ベッド・おもちゃ・首輪などのアイテムがありますが、他のもので代用できたり必要にならない場合もあります。猫との生活の中であった方が良いと感じたら買い足していくと良いでしょう。
アイテムを揃えるとともに、部屋の片付けも重要です。誤飲・誤食の危険性があるものや、コード類やビニール袋など思わぬ事故につながるものは片付けてください。
窓・網戸にロックをつけたり玄関前に柵を置いたりするなど、猫の脱走対策もしっかり行い、安心して飼育できる環境を整えましょう。
保護後にやってはいけないこと
保護したばかりの猫は、慣れない環境に身を置いているのでストレスを抱えやすい状態です。
- 無理に抱き上げる、触ろうとする
- 保護後すぐにシャンプーをする
- いきなり先住猫や他のペットと接触させる
といった体調への悪影響やストレスを与えやすい行動は控え、時間をかけて徐々に慣らしてあげましょう。
部屋には猫がいざという時に隠れられるスペースを設け、猫のペースを尊重して接してあげてくださいね。
猫を保護したものの飼育はできない、という場合には猫を元に戻すのではなく、責任を持って里親探しを行いましょう。
まとめ
猫を保護したら、まず動物病院を受診し健康状態やマイクロチップの有無について確認しましょう。
その後はトラブルを防ぐためにも、自治体や警察署に迷い猫の届け出が出ていないか、保護猫が地域猫かどうかの確認を行ってください。
飼育にあたっては、必要なアイテムを揃えて部屋の片付けをする、脱走対策を行うなどきちんと飼育環境の整備をするのも大切なポイントです。
保護後にきちんと適切な対応をして、猫のペースを尊重しながらゆっくりと関係を築いていきましょう。
■関連記事
・耳の動きで分かる猫の気持ち
・猫が乗ってくる5つの理由とその心理
・猫が口を半開きにする4つの理由
・猫が声を出さずに鳴く「サイレントニャー」の心理
・猫が足を噛む6つの理由と対策