猫は犬ほど体型にバリエーションがありません。でも尻尾が短かったり、長かったり、曲がっていたりと猫ならではの特徴があります。
オス猫とメス猫の性格の違いや、長毛と短毛の猫の特徴の比較など、猫が大好きな人なら知りたくなる、「猫についてのなんでも比較クイズ」を考えてみました。ぜひ挑戦してみてください!
■毛づくろいをよくするのはオス猫orメス猫どっち?
まずオス猫とメス猫の性格の大雑把な特徴を知っておきましょう。メス猫は本来子猫を産んで育てる使命があるため、周囲の様子に敏感で注意深い傾向があります。
猫らしい「クール」「ツンデレ」と言われる性格はメス猫に多い模様。メリットに合わせて行動する冷静さも持ち合わせています。
そしてオス猫はというと、子育てをしないため、我慢を強いられることがないので欲望に忠実。感情表現がストレートでわかりやすい性格の猫が多いと考えられています。
甘えるのが大好きな甘えん坊もメス猫よりもオス猫の方が多い傾向が。そのため、やんちゃで好奇心旺盛なオス猫に比べ、メス猫は比較的行動が落ち着いていて体のケアに時間をかけるので、毛づくろいも熱心。
結果的には、毛づくろいをよくするのはオス猫よりもメス猫と言えそうです。メスよりも脳天気なオス猫。酷寒の中1ヶ月飲まず食わずで卵を温めるというコウテイペンギンのオスとはえらい違いですね。
■猫種の中で一番多いと言われる「キジトラ」。実際にはどれくらい飼われている?
A:およそ10匹に1匹
B:およそ7匹に1匹
C:およそ5匹に1匹
これはある猫の雑誌の飼い主さんアンケートから割り出したクイズです。答えてくれた読者の飼い猫300匹中の中でのキジトラの割合をクイズにしてみました。
これは答えるのは難しいかも?ちなみに我が家もキジトラ。さて結果はいかに?
このクイズの答えはCの、「およそ5匹に1匹」が正解でした。読者の飼い猫300匹中、キジトラは61匹。それでも多い猫柄ランキング堂々の第一位です。
ちなみに第二位は茶トラで41匹。三位は黒白の35匹でした。一番少ない猫柄だったのは、ヒョウのような斑点模様を持つスポッテッドタビー。全体の1.7%のわずか5匹。全身真っ白の猫も意外に少なくて7匹という結果でした。
■この中で、長毛と短毛が両方いる猫種はどれ?

A:マンチカン
B:アビシニアン
C:アメリカンショートヘアー
さあ、クイズもだんだん難しくなってきました。マンチカン、アビシニアン、アメリカンショートヘアーと言われても猫の姿がぱっと思い浮かばない人もいるのでは?
猫のことならニャンでも知りたい!さあ、答えはどれでしょうか?
一般的に、短毛の猫の性格は長毛の猫に比べて活動的で野性的だと言われています。遺伝的に長毛の猫はおっとりしていてものおじしない傾向があるとか。
読者アンケートの中では、短毛の猫を飼っている人は221匹。長毛の猫は76匹という結果でした。
さて、クイズの答えですが、回答はAのマンチカン。アビシニアンもアメリカンショートヘアーも長毛の猫はいません。
マンチカンのように、短毛も長毛もいる猫種には、ほかに
・ミックス
・スコティッシュフォールド
・アメリカンカール
・ブリティッシュショートヘアー
などの猫種がいます。哺乳動物学者、今泉忠明先生によると、長毛の猫の元祖は「ペルシャ」。17世紀ごろ、北欧やロシアではなく、日本とほぼ同緯度にあるトルコ周辺で誕生したという説が有力です。
■短いしっぽや曲がったしっぽの猫が多いと言われる地方はどこ?
A:関東地方
B:近畿地方
C:九州地方
これは「ねこ検定」を受けた経験のある人ならわかるはず。この短いしっぽや曲がったしっぽの猫は実はアジア以外ではほとんど見られないレアな猫。そのため出生のルーツは東南アジアだと考えられています。日本では江戸時代にかぎしっぽの猫が大流行しました。
クイズの答えは鎖国時代から東南アジアを経由した貿易船と交流があったCの九州地方。特に長崎県は全国でもかぎしっぽの猫が多いことで有名です。
一口にかぎしっぽといっても曲がり方は実にユニーク。クルンと丸まっていたり、カクカクとしていたり。
その中でもくの字にカクッと曲がっているしっぽは、江戸時代の倉のかぎの形に似ていたことから「かぎしっぽ」という名前がついたとか。
かぎしっぽで福を呼ぶとして、江戸時代にはわざと長いしっぽの猫を短くしてしまうこともあったそうです。
いかがでしたか。猫のなんでも比較クイズ、よかったらお友達に教えてあげてくださいね。