「猫が顔を洗うと雨になる」
誰が言い出したのかは不明ですが、よく耳にする猫のうわさや言い伝え。あなたは信じる?それとも信じない?
私はいろんな言い伝えやうわさを調べてみましたが、猫の言い伝えは、あながちウソと言えないものも多いようです。この「猫が顔を洗うと雨になる」といううわさも、あながちウソではありません。
というのも、雨が近づくと大気中の湿気が増えます。そうすると猫はヒゲでその湿気を察知して顔を洗う頻度が多くなります。しかし猫が顔を洗うのは毎日の日課でもありますから、いつもよりも頻繁に顔を洗うことが多い日は雨が降るかも?くらいの的中率だと思ったほうが良いかも。
当たりそうで当たらない、そんな猫のうわさから、「これはありでしょ!」「う~ん一理あるかも」など、猫に関するうわさや言い伝えの中でも、今回は特によく聞く話を集めてみました。
■猫は人ではなく家につく
猫は単独のハンター気質。自分の身を守ることも、獲物を狩ることも自分一人で行う動物です。そんな猫が自分の縄張りを大切にするのは、ある意味当然と言えるでしょう。
自分にご飯をくれる飼い主さんはもちろん大切な存在だと認識はしていると思いますが、自分のテリトリーの中なら、ご飯をくれる人は誰でも構わない、むしろ、規則正しくご飯をくれる人なら誰でも良い、猫はおそらくそう思っているのかも知れません。
猫は飼い主さんよりも自分のテリトリー、つまり家が大事、だから「猫は人ではなく家につく
」といううわさは本当だと思って良いのではないでしょうか。
■猫はペットボトルに近づかない
よく見かける庭先にズラリと並んだペットボトル。猫よけに置くと効果がある、と誰が言い出したのでしょうか。
この「猫はペットボトルに近づかない」は半分本当で半分はウソ。なぜなら、猫はとても臆病な動物なので、いつもと違うものを見かけると警戒します。しかし慣れてくると、次第にそれをスルーしてしまう賢い動物なのです。
庭に並べられたペットボトルを猫が嫌がって近づかないのはほんの数日でしょう。猫は自分に害がないとわかれば、堂々とペットボトルの横を通って庭に侵入するはず。猫の侵入を防ぎたいなら、ペットボトルよりもトゲトゲの付いたマットを敷いたほうが効果があるはずです。
■オス猫の方が顔が大きい
猫同士が喧嘩をする場合、顔が大きければ大きいほど相手を威圧することができるので有利だと言われています。
メス猫よりもオス猫の方が喧嘩をする頻度は高いため、自然とオス猫の方が顔が大きくなるのは事実でしょう。猫は喧嘩の際、相手の首に噛み付くことが多いので、首回りも太い方が有利です。
太い首に大きな顔。メス猫と実際に比べてみても、オス猫の方が断然顔が大きいのは見ての通りですよね。
■猫は9回生まれ変わる
この言い伝えはどこから来たのでしょうか。他にも猫又伝説といって「年をとった猫はしっぽが2つに割れて猫又となり、人間の言葉を話せるようになる」という言い伝えもありますよね。
この「猫は9回生まれ変わる」というのは英語でも諺があるので、もしかしたら出所は欧米かもしれません。猫の生命力の強さからこのようないい伝えができたのでしょう。これは本当かどうかはなんとも言えません。
■最後に
いかがですか。猫にまつわるうわさや言い伝えは他にもあります。日本でこのように猫に関するうわさが広まり出したのは江戸時代から。
急速に人口が増えていった江戸時代は、人口増加に伴ってネズミも大発生。そのためネズミを駆逐する意味で、猫を飼う家庭が江戸時時代からかなり多くなったそうです。
犬のように喜怒哀楽が分かりにくい猫。その美しい見た目とミステリアスな性格に、江戸時代の人は猫に関して様々な憶測をしたのかも知れません。
日本でも海外でも、うわさによく出てくるのは黒猫です。黒猫が横切ると不幸を呼ぶ、というのは日本でよく聞く言い伝えですが、フランスでは黒猫は幸運のシンボル。これはどういうこと?
昔は日本でも黒猫を飼うと労咳が治る、と黒猫ブームが起こったこともあったとか。黒猫、不思議です。よく考えると、犬に関するうわさや言い伝えはあまり聞きませんが、猫は世界中で色々うわさされているようですね。
もしかして、本当に猫又っているのかも。。。