猫を好きな人と、猫を好きでない人とは、猫の行動の受けとめ方が違います。猫の「にゃーん」という鳴き声が可愛い!と感じるのは猫好きだけ?猫が嫌いな人からみれば、それはただの「うるさい騒音」と思われることも。
ある猫の雑誌が、猫の飼い主さん300人を超える人たちに、「猫を飼うことでご近所に対して気にかけていることは?」と質問したところ、
・鳴き声、騒音:104人
・抜け毛、糞尿の臭い:65人
・他人の敷地への侵入:27人
という回答が寄せられたそうです。猫は犬よりも鳴き声も少なく、騒音は低いような気がしましたが、それでも猫をめぐるご近所とのトラブルは絶えないようです。
猫の行動はイコール飼い主さんの責任です。トラブルになる前の対策をあらかじめ立てて置くことが大切ですよね。
今回は、猫の飼い主さんがやっている、ご近所と仲良くなるための住まいの工夫を調べてみました。
■猫のトラブル:鳴き声、騒音対策とは
猫のトラブルで最も多いのが猫の鳴き声や騒音対策です。ベテランの猫飼いさんはどんな工夫をしているのでしょうか。
「マンションに住んでいるので、あらかじめ階下の住人に挨拶をしておき、うるさかったら言ってください、と一言添えています。」
「夜中に猫が暴れないように、日中になるべく遊んであげるようにしています。」
「夜間、時間が遅くなったら、キャリーケースに入れるようにしています。」
「防音対策として、マンションの部屋の長い廊下にはコルクシートを敷き詰めています。その上にさらに布のマットを敷いています。」
「部屋の床は全て防音タイルカーペットを敷いています。」
「冬場は早い時間に暖房を止めてしまいます。すると猫は寒いせいか暴れたりせず、さっさと私の布団に潜り込んで寝てしまいます。」
なるほど、猫の鳴き声よりも足音の方が要注意のようですね。
■猫のトラブル:抜け毛、臭い対策とは
猫は体臭はしませんが、糞尿の匂いは強烈。みなさんはどんな工夫をしているのでしょうか。
「猫の体に直接粘着式ローラーで毛を取り、床を雑巾掛けするのを毎日の日課にしています。」
「猫と一緒に寝ている布団を干す時は、布団干しは使いません。粘着テープでホコリを取ってから干すようにしています。」
「猫の糞尿に消臭効果があるというフードや猫砂を使用して、消臭対策を行っています。」
「猫の糞尿などの排泄ゴミは匂いが強烈なため、収集時間ギリギリぴったりに出すようにしています。」
ほうほうなるほど、猫の抜け毛は室内でブラッシングするならご近所に迷惑をかけていないはず。そして特に猫の飼い主さんが気を使うのは糞尿の匂い。トラブルにならないように、特にご近所の敷地内への侵入する場合は対策が必要です。
■猫のトラブル:他人の敷地への侵入
今は完全室内飼いが基本ですが、地方では割と外に猫を出す飼い主さんは多いとか。
一番トラブルになるのは、近所の家の庭などで猫が糞尿をしてしまうことでは?猫の尿の匂いは強烈に臭いのは、猫の飼い主さんなら誰もが知っている事実ですよね。
果たしてどんな対策があるのでしょうか。
「外に出たがるので、ハーネスをつけてベランダまでは出しています。」
「愛猫がトイレを済ませた後に外へ出すようにしています。」
というコメントが寄せられていましたが、ご近所の家の庭に猫が糞尿してしまう場合、比較的安全で効果の高い方法をご紹介しましょう。
①スポンジを手で軽く絞って、滲む程度に食用のお酢を染み込ませる。
②そのスポンジをネコに入って欲しくないエリアや、風上の猫の通り道に置く。
これをやってから猫が2度ほど近付いて、慌てて寄り付かなくなったら成功です。コスパが良い方法なので、ぜひ試してみてくださいね。
■最後に
いかがですか。近所の方への愛猫のトラブル行為。あなたは近所の人とうまくコミニュケーションをとっていますか?
ご近所とトラブルになるのは、日頃からコミュニケーションを取っていなかったから、ということも多いようです。
そして愛猫を外に出すなら、外用の猫トイレを外に用意するのもアリ。猫はトイレの場所を重視
する動物なので、外に気に入ったトイレがあればそこでやるはず。ご近所の庭にいかずにそのトイレですませてくれるでしょう。
猫暮らしで一番トラブルの原因になるのは、私は騒音よりも他人の敷地への侵入では?と感じます。早めの対策を立てておくと安心です。