10日ほど前に路上で死にかけた猫と出会ってしまったワタクシ。動物病院で検査してもらったところ、猫エイズ陽性の他に、扁平上皮ガンであることも分かりました。
扁平上皮ガン、それは白い猫の耳や鼻、口の中にできやすいと言われているガン。毎日ネットや本で情報を検索する日々ですが、あまり猫のガンについて、最新情報が詳しく載っていません。
「デオキシオイルがいいよ」「ピロキシカムが効くらしい」「外用薬でセラミドが効くことがわかった。」などなど、友人やネットの情報を有り難いと思いつつ、果たしてどこまで効くのか、エビデンスがないので不安です。。。
愛猫がガンになったとき。治療は獣医の先生にしかできませんが、飼い主さんにもできることはあります。
それは何といっても「早期発見」することです。これは普段から接している飼い主さんにしかできませんよね。
今回は、飼い主さんが発見しやすい、もしかしたら?と言うポイントをご紹介します。
■目の位置が左右でズレている
愛猫の顔を正面からチェックしてみましょう。目の位置を左右で確認したとき、片方がズレている、頻繁に涙目になっていたら要チェックです。
メラノーマという腫瘍は、皮膚の色や目の色に関係しているメラニン色素を産出する細胞「メラノサイト」が悪性化したものです。この腫瘍が目にできると、目の位置が左右でズレたり、涙が頻繁に出ることもあります。
■鼻血、もしくは片側の鼻腔が詰まっている
なんだか頻繁に猫が頭を振る、寝息がおかしい、という場合、猫の鼻の穴の中に腫瘍ができているかも知れません。
鼻腔腺ガンは猫の鼻の中にできるガンです。猫が鼻血を出してたり、片方の鼻の穴を押さえたときに呼吸ができなくなるくらいもう片方の鼻が詰まっていることで発見されます。
■ヨダレ、口臭、できもの
扁平上皮ガンは皮膚や粘膜を覆う扁平上皮が悪性増殖したもので、紫外線や慢性の炎症によって発症すると考えられています。
白い毛の耳や鼻に発症しやすく、口の中にも多くみられます。猫がヨダレをたくさん出している、口臭がする、口から出血が見られることで発見されます。
■おっぱいにしこりがある
乳腺腫瘍は猫の場合性ホルモンに強く左右されるため、悪性のことが多いといいます。この腫瘍は転移の可能性があり、最も転移する可能性が高い場所は肺とリンパ節です。
猫のおっぱいを触ってみておっぱいのあたりにコリっとしたしこりができていたり、乳頭から出血やウミが出たり、乳腺部に炎症がみられることで発見されます。
■口の中が白い
猫の口腔粘膜が白っぽくなってわかるのが白血病です。猫白血病ウィルスの白血病細胞は骨髄を侵し、正常な血液細胞の増殖を抑制してしまいます。
猫の口の中を見て、粘膜が真っ白になっていたら貧血状態を疑いましょう。
■皮膚にデキモノがある
皮膚ガンはメラノーマ、扁平上皮ガン、肥満細胞腫などがよく知られていますが、この腫瘍は足先、口の周り、耳の先端にできることが多いと言われています。
猫の皮膚にニキビのようなデキモノができ、その表面が出血したりウミが出ることで発見されます。
■リンパ節が腫れてコロコロになっている
嘔吐・下痢・体重減少、食欲の低下などはさまざまな原因が考えられますが、この症状と一緒にリンパ節が腫れてコロコロになっている場合はリンパ腫の可能性があります。
猫白血病ウィルスが原因のことや、猫エイズにかかっている場合も発症する可能性が高くなると言われています。
体の各部位のリンパ節が腫れていないか、顎の下、脇の下、股などを触ってチェックしてみてください。
■最後に
猫のガンも、人間と同様体の様々な部位に発症します。ガンとは正常なある細胞が何らかの原因で無秩序に各臓器に広がり、繁殖していしまう病気です。悪性と良性がありますから、検査することが大切です。
私が保護した猫ちゃんは、推定年齢16歳ぐらい。余命は3ヶ月くらいだと診断されました。もっと早く出会っていたら……。と残念な気持ちでいっぱいです。
猫は触られるのを嫌がる動物なので、発見が遅れやすい、とよく言われます。そんな猫が体をスリスリさせて、自分の体を触らせるのは飼い主さんだけ。飼い主さんだけが、猫の病気の早期発見ができるのです。ぜひ毎日、愛猫の様子をチェックしてあげてくださいね。