部屋の片隅から聞こえてくる「バリバリバリ……。」という物音。あれはソファーを愛猫が引っ掻いている音。諦めるべきか、飛んで行ってやめさせるべきか、飼い主さんはどうしていますか?
猫は獲物を捕まえるために爪を鋭くしたり、自分の縄張りを主張したいときに爪とぎをします。爪とぎは猫の習性ですから、この行為自体をやめさせることはまずできません。
しかし壁や柱、ソファーなど、愛猫が爪を研ぐ場所をよく観察してください。愛猫がなぜここで爪を研ぎたがるのか、何らかの理由があるはず。
猫の爪とぎ、ポイントとなるのは、爪を研ぐ「場所・素材・範囲」です。特徴を見極め、やらないように対策を立ててみましょう。
今回は、困った場所での愛猫の爪とぎをやめさせるための、効果的な方法をどーんと7つご紹介致します!。
①よくする場所と素材が同じ爪とぎを用意する

愛猫がいつも決まった特定の場所で爪を研ぐ場合、その「素材」が気に入っているのかも知れません。
壁や襖などに爪とぎをするなら、ダンボールでできた素材の爪とぎがオススメです。絨毯やソファーで爪とぎをする猫なら、カーペットや麻縄でできた爪とぎをプレゼントしましょう。
そして柱やテーブルの脚にバリバリする猫には、同じ木の素材の爪とぎを用意してあげることが大切です。
②猫の体勢に合わせて爪とぎの置き方を変えてみる
後ろ足で立ってバリバリ爪を研ぐなら、爪とぎ器は壁などに垂直に置いてみましょう。脚を踏ん張って畳などにバリバリするなら、爪とぎを平面に置いてみてください。
猫は案外神経質です。せっかく爪とぎを買っても使わないとしたら、その爪とぎの「置き方」が気に入らないだけかも知れませんよ。
③素材は同じでもメーカーを変えてみる

同じダンボール素材の爪とぎ器でも、メーカーを変えると「匂い」が変わることがあります。猫はとても匂いに敏感な動物。
「今までダンボール素材の爪とぎ器は全然使ってくれないの」という猫でも、メーカーの違う商品を置いてみたら使うようになった、という意見も聞きます。
④猫用ベッドや水飲み場の近くに爪とぎを置く
爪とぎ器を設置するなら、猫の気持ちを考えて場所を設置しましょう。猫をよく観察していると、寝て起きた後、軽く体を伸ばしてストレッチした後についでのようにバリバリと爪を研ぐことがありませんか?
ある報告によると、猫は起きて15分以内に爪を研ぎやすいとか。シニアの猫などは運動範囲が狭まりがち。猫用ベッドや水飲み場など、猫の近くに爪とぎを置くと、目についた「ついで」に爪とぎをしてくるかも知れません。
⑤マタタビで誘導する

これはかなり成功率が高いのでは?購入した爪とぎにくっついてくるマタタビ。これを使わない手はありません。
あまりマタタビに反応しない猫でも、匂いには興味をそそられるはず。まずは爪とぎに少量ふりかけて様子をみましょう。
マタタビに限らず、愛猫が好む「匂い」があるならそれを使っても良いでしょう。
⑥困った場所に爪とぎをされても「無視」する
猫が飼い主さんの方をチラチラ見ながら「やっちゃダメ!」な場所で爪を研いでいるとしたら、それは飼い主さんの気を引きたいのかも。しかし飼い主さんの方から「ダメよ!」などと声をかけるのはNGです。
飼い主さんが反応すると喜んで繰り返してしまうかも。困った場所に爪とぎをされても「無視」するようにしてください。
⑦猫が朝目覚めたら、すぐに「爪とぎ」のある場所に取れて行く
朝の寝起きに爪を研ぐ猫は結構多いと言います。そして猫は習慣を大切にする動物。「朝起きたら爪とぎ」という行為を習慣にしてみましょう。
猫が習慣にするまでは、毎回飼い主さんが愛猫を抱っこして爪とぎ器の場所に連れて行ってください。
上手を爪とぎができたら、おやつをあげてもいいかも知れません。
猫は良いことは忘れないと言います。「爪とぎをするとご褒美がもらえる」と猫の頭にインプットされれば、大成功ですよね。
■最後に
いかがですか。愛猫の困った爪とぎ、この7つの方法をぜひ試してみてください。しかし1つだけ注意が必要です。
猫の爪とぎの理由が「本能」による行為ならやめさせられるかも知れませんが、「ストレス」による爪とぎの場合は、それを解決しないと猫はずっとそのされたくない場所で延々と爪を研いでしまうかも。まずはストレスを取り除いてください。
猫壱の爪とぎは種類が豊富です。バリバリボウル、バリバリベッド、バリバリツリーと3種類をご用意。ぜひ試してみてくださいね。