「あの人も歳をとって性格が丸くなったわ…。」
人間の場合、よくそんな風にいうことがありますよね。しかし私の知り合いで猫8匹と一緒に暮らしている友人は、
「それは猫も同じかも。」
としみじみ語っていました。猫の平均年齢は15歳前後。見た目の可愛らしさは変わらなくても、日々一緒に暮らしていると、
「あなた、そんな子だったの？」
と思うようなことを感じることがあるそうです。
人間には「思春期」「更年期」「老年期」と年齢によって気持ちや性格が変わりやすい時期がありますが、それは猫にもあるのでしょうか。
猫も歳をとると性格が変わるのかも？猫の年齢と性格について調べてました。
■猫の思春期は1歳から
猫はほぼ1歳で成長が止まります。1歳で成猫の体重となり、生後半年を過ぎれば繁殖も可能に。猫の最初の1年は人の18倍の早さで成長します。まさに猫の思春期は1歳から。
人間の18歳を考えてみても、体力は充実して好奇心は旺盛、体力がある時期です。猫もまさにその通り。やんちゃで元気一杯。生まれたばかりから1歳になるまでの時期、この時期の猫は好き嫌いや集団行動など、猫にとって一生を左右する性質が決まります。
海外を含め、日本でも動物愛護法で生後56日前の子猫を販売するのは原則禁止、とされているのは、この時期は子猫の生育状況がその猫の一生を決める要素がたくさんあるから。
特に他の動物と仲良く暮らせるかどうかは、この時期に他の動物と暮らした経験があるかどうかが強く影響すると言われています。
■猫の更年期は7歳程度から
猫の年齢は人間とは違います。猫の7歳は人間なら40代の後半あたり。そろそろ老化が始まり、女性でも早い人なら更年期が心配になる時期でもあります。
更年期は体内のホロもんバランスが変わり、体力の衰えを実感する時期でもあります。「若い頃とは違う…。」と思い始めるのは、人間でも40代後半あたりからではないでしょうか。
猫も7歳から10歳くらいまでは体が代謝が落ちて太りやすくなります。まさに中年太りが始まる年代。そして猫の場合、行動はまだまだ若い頃とは変わらないとはいえ、口臭が気になり始めるなど、加齢を感じる要素が増えて行きます。
思春期と比べると性格も落ち着いてきます。何かを取り合って喧嘩をするよりも、お互いに距離を置いて冷静に行動ができるようになり、喧嘩やイタズラも減って行きます。
子猫よりも成猫の方が飼いやすい、と言われるのは、この7歳から10歳くらいの猫は一番性格が穏やかで問題を起こさないからかも知れません。
■猫の老年期は11歳あたりから
なんだか愛猫の動きがゆっくりになったなあ、と感じ始めるのは猫が11歳あたりからでしょうか。
いつも玄関に走って出迎えてくれていたのが、いつの間にかソファーで尻尾だけパタパタするようになった。おもちゃを見せても昔ほど反応がなくなった、毛艶も悪くなるなど行動と見た目に一番変化が見られたら、それは猫の老年期の始まりです。
猫の11歳は人間なら60代の始まりくらい。そろそろ年をとったなあ、と実感する時期です。
今までは一気にジャンプしていた場所でも、この年代になると注意深く観察してから飛び上がるなど、性格も慎重になります。
若い猫と暮らしている場合は、いきなり自分へ向かってこないか不安になり、1つの場所でずっと相手を観察するなど、性格も気弱な部分が見られ始めるかも知れません。
じっとしていたり、昼寝をする時間が増え、飼い主さんの呼びかけにも反応が薄くなります。猫によっては聴覚も少し聞こえにくくなるのかも知れません。
この時期の猫は自分でグルーミングをしなくなるなど、今まで丹念にやっていたお手入れをサボリがちになります。
■猫が15歳以上になったら
猫の15歳はシニアの仲間入り。飼い主さんは積極的にブラッシングやマッサージなど、猫の体のケアをするようにしましょう。
また、病気になりやすい時期でもあるので、食事をシニア用に変えたり、おしっこの量や色をチェックするなど、普段の生活に変化がないか気をつけるようにした方が安心です。
人間もそうですが、年をとると視力、聴力が衰えて食欲も低下します。これは猫も全く同様です。今までできたことができなくなったり、低い段差でつまずくなど、体力も低下します。
いかがですか。猫も歳とともに性格や行動が変わります。
飼い主さんは、猫が11歳をすぎたら、高いキャットタワーや段差のある場所などは、猫が怪我をしないように落下防止柵を作るなど、工夫をするようにしてあげてくださいね。
大谷翔平・野球ニュース