路地裏で初めて見かけた猫。なんとか仲良くしたい友人宅の猫。しかし猫とのファーストステップはなかなかうまくいかないもの。
猫はとても用心深い生き物です。あなたと会った瞬間からスリスリ、ゴロゴロしてくれる確率はかなり低いはず。
しかし大丈夫。猫には猫の掟があります。これを知っていればまず猫に嫌われることはありません。今回は、初めて会った猫と仲良くしたい時。猫に嫌われないための3つのステップをご紹介しましょう。
■挨拶が肝心!
猫への挨拶。まず目を合わせない、というのは鉄則です。猫がこちらを凝視していたら、体を斜めにして視線をそらしましょう。猫が十分あなたを観察して、「こいつは危なくニャイ奴だ。」と納得してもらうことが肝心です。
そしてお互い十分に時間をとったところで、そっと指を1本猫の顔に近づけてみましょう。猫がこの指をクンクンしてくれたら成功です。
猫同士の挨拶として、いわゆる「鼻キス」に変わるのがこの指先の挨拶。猫は口元の臭腺から発しているお互いの匂いを確認して、相手が気を許せる相手かどうかをチェックしているのです。
■猫を上から目線で見ない
野良猫と仲良くしたい時。もしその猫が地域のボス猫だった場合、上下関係には気をつけましょう。
猫の世界では、力の強い猫の方が上に行く傾向があります。多頭飼いされている時、家の中の一番のボス猫はきっとキャットウォークの一番上を陣取っているはず。
猫は群れで行動する動物ではないので、リーダーや序列は犬のように決めてはいませんが、猫に嫌われないポイントとしてこちらから猫を上から目線で見るのはNGです。
■猫は女性の方が好き?
「ネコの本音の話をしよう」(服部幸/ワニブックス)という本の中で、
「きれいな声のお姉さんに惹かれるのはなぜか」
という話が紹介されています。一般的に猫は女性に懐きやすい傾向の原因として、猫は高い周波数を聞き取る能力が高いため、男性の低い声よりも、女性の高い声の方が聞き取りやすく、敏感に反応するのだとか。
猫と仲良くしたい場合は、ゆっくりとやや高い声で猫に話しかけると良いかも知れません。
いかがですか。猫に嫌われないための3つのステップ。これを覚えておくと、猫カフェなどに行った時にも役に立ちます。
猫にとって、あなたは「大きな猫」だという考えもあります。リーダーを持たず、自分で独立して暮らす猫にとって、人間との関係はいつも「対等」です。
人間がやりがちな失敗は、猫を上から目線で見てしまうこと。小さくて柔らかい猫はお人形のように可愛い存在ですが、性格はあなたよりも大人かも?
猫は人間を「しつける」ことに成功した唯一の動物、だという名言もあります。仲良くする秘訣は、謙虚な気持ちで猫と接することかも知れませんね。