前編では、猫の体の体温についてサーモグラフィーで測った時の様子をご紹介しました。猫は「じんわりと暖かい」のが好み。特に「人肌くらいの温度」が好きなようです。
そんな猫に快適なぽかぽか生活を送ってもらうには?できるだけ電化製品を使わずに、自然に冬の猫の体温をアップさせる方法はないのでしょうか?
クーラーや暖房器具で温めた室内で猫を過ごさせると、被毛が乾きすぎて静電気が起こったり、鼻先まで乾燥してしまうことがあります。
程よく、できれば自発的に猫の体を温めたい。その対策法について飼い主さんが行なっているアイディアをご紹介しましょう。
■猫の水を温める
猫は「猫舌」というぐらいですから、熱いのは苦手。しかしどうやら「ぬるめ」は好きなようです。
冬に心配なのは、猫の飲水量が減ってしまうこと。我が家でもおやつに液状のものを与えたり、ウェットなフードを増やすなどの対策をとっていますが、食べすぎて肥満になるのが心配です。
そんなとき、シンプルだけど効果があるのが、
「いつもの水をやや温めてあげること」
まさしく「人肌」程度の温めてあげると、猫は寒い時期でも水を美味しそうに飲んでくれます。私はさらに自分の手のひらにすくって愛猫に飲ませます。猫の好む「飲み方」も工夫して見ると良いでしょう。
猫壱のウォーターボウルは電子レンジもOKな陶器製。一目で飲水量がわかり、温めるのも簡単です。
■ベッドの位置を高くする
冬は暖房を入れてみるとわかりますが、暖かい空気は上の方に、冷たい空気は床のたまりがちです。
夏なら猫のベッドは床に近い方がひんやりして寝やすいとは思いますが、寒くなったら、なるべく猫のベッドはキャットタワーの上など、高い場所に置いてあげると、猫の体が温まりやすくなります。
■トイレ周りを温める
前編では、猫もご飯を食べると体温が上がることがわかりました。それならきっと、トイレのあとは逆に体が冷えるのではないでしょうか?
猫のトイレは冬場はできるだけ室内でも暖かい場所に、そしてできればフローリングの床に猫のトイレを置かず、トイレ周辺だけでも、マットを敷いて猫の肉球が冷えないように工夫してあげましょう。
いかがですか。暖房器具に頼らず、冬の猫の体温をアップさせる方法は意外に簡単な方法ばかり。暖房器具に頼らなくても、寒さを乗り切れるかも知れません。
寒くなってきたら、水だけでなく、フードもちょっと温めてあげると喜びます。フードは温めると香りが出ます。猫の嗅覚はとても鋭いので、いつものフードでも温めただけで「別のもっと匂いがするフード」と勘違いして食いつきがよくなることがあります。
猫の健康に良いぽかぽか対策。他にも良いアイディアがあったら、ぜひ教えてくださいね。