仕事をしているといつのまにかウトウト…。寝不足でもないのに、人間も時々眠くなることがありますよね。
一説によると、眠くなるのは呼吸が短くなり、体内の酸素が少なくなるからだといいます。
しかし犬や猫を見ると、だいたいいつもいつも寝ていると思いませんか?
場所や格好は様々ながら、気がつくといつもグータラと寝ている猫。中学生の息子が、「将来は猫のような暮らしがしたい」と作文の宿題で書いていましたが、なるほど、気持ちはよくわかります。(絶対に許しませんが。)
でも猫ってどうしてこんなに寝ているのでしょうか。猫は寝るのが仕事なの?今回は、そんな猫の睡眠についての不思議を調べてみました。
■子猫がよく眠るのは
1日のうち20時間は寝ているという子猫。しかし子猫の睡眠は、人間の赤ちゃんと同じようにちゃんとした理由があります。
体の成長を促す「成長ホルモン」は、眠っている間に分泌されます。まさに「寝る子は育つ」のです。
また、脳内の情報整理や新しい神経が作られるのも睡眠中です。猫も人間も幼児の頃はまさに寝るのが仕事、と言えるでしょう。
■実際は寝ていない?
猫に限らず、狩猟動物のライオンやチーターなども1日の3分の2は寝ているといいます。これは狩りや縄張り争いに備えて、普段は極力エネルギーを蓄えようとするからなのだとか。
また、猫も人間同様に深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)を繰り返しますが、猫の睡眠はほとんどがこのレム睡眠なので、寝ているようで起きているのが実情です。本当に熟睡している時間は1日のうち4時間程度。
寝ている猫の耳がいつもピクピクしているのは、猫の神経が襲われないか周囲の情報をキャッチしているから。しかし襲われる心配がない飼い猫は、野生の猫よりも熟睡時間が長いと言われています。
■どうして丸くなって寝るの?
猫がまるでアンモナイトのように丸くなって眠る理由は、寒い時に体が空気に触れる面を小さくすることで防寒しているから。尻尾で目を覆っているのは、猫の目は光に敏感なので眩しいからだと考えられています。
いかがですか。ずっとグータラと寝ているように見えて、実際は熟睡していない猫。人間との暮らしがどんなに長くても、やはり猫には野生の習性が残っているようです。
ちなみに夜行性のはずの猫が、家族と夜寝るようになった理由は、飼い猫の場合、フードをくれたり、遊んでくれる飼い主さんが起きている日中に自分も起きて元気に活動できるようにした方がメリットが多いからなのだとか。
グータラに見えて、ちゃっかり自分の都合に合わせて生活習慣を変える猫。やっぱり羨ましい生活。私も猫のような暮らしがしたいです。