本当かどうかはわかりませんが、「ウサギは寂しいと死ぬ」という話を聞いたことがありますが、我が家の猫もかなり寂しがり屋です。
ちょっと帰りが遅くなった日は、いつもはお出迎えはしないのに、その日だけは玄関を開けたら靴を脱ぐ前にはやってきます。
もしかしたら、猫は自分の持ち物、テリトリーに決まった時間にスリスリしないと落ち着かないのかも?
触らせてくれない猫にはちょっと無理ですが、この猫が自分からやってくる「スリスリタイム」は猫のお手入れや病気の早期発見をするのに格好の時間。
猫は病気や怪我を隠す傾向がありますから、猫が気を許して体を触らせてくれる時は、スキンシップのついでに猫の体に異変がないかチェックしてみましょう。
■お腹全体を撫でてみよう
我が家のカイトはお腹を触られるのが嫌いです。しかしこのスリスリタイムは比較的触っても怒りません。お腹全体の健康チェックには最適です。
猫を仰向けに抱っこして、前足の付け根あたりから下腹部にかけてゆっくりと撫でてみてください。
「腹部全体が張っていたり、一部分だけシコリがある」「ポチッとした感触がある」「いつもよりも嫌がって泣く」などの症状があった場合は要注意。何らかの病気があるかも知れません。
■首の後ろの皮膚をつまむ
猫の首の後ろの皮膚を軽くつまんだら、すぐに手を離して皮膚の戻り具合を確認してみてください。すぐに皮膚が戻ったら健康な証拠です。しかしそのままの形でいたり、戻るまで時間がかかった場合は「脱水状態」の可能性があります。
■歯肉を触る
猫がリラックス状態の時を狙って、猫に多い歯周病もチェックしてみましょう。指で猫の口角を軽く開け、指先で猫の歯肉を軽く触ってみてください。
触られた時、猫が痛がる素振りを見せたら、「歯周病」「歯肉炎」の可能性があります。また、健康な猫の歯肉は触ったときに湿っているのが普通です。
もし歯肉に触って乾いていたら、脱水症状の可能性があります。水をたっぷりと飲ませてあげましょう。
■猫の匂いを嗅ぐ
健康な猫は異臭がしません。私の愛猫はいつもひなたに干した布団のような、素敵な匂いがします。もし愛猫の顔や体全体の匂いを嗅いで「クサイ」と感じたら、どこかに異常がある可能性があります。
首の後ろ、耳の中、猫の口の中と猫に近づいてチェックできるのは飼い主さんだけ。毎日チェックしていると、猫の体の匂いや体調が変化したときにすぐに気がつくことができます。
一番匂いがするとしたら、猫の口臭かも知れません。猫の口内は基本的に食べたフードの匂いしかしないはず。
フード以外の匂いがしたり、ツンとする匂いがしたら、歯周病のほか、胃腸や内臓の病気が原因かも知れません。
いかがですか。このチェック方法、月に1,2回、時間があるときにぜひやってみてくださいね。