生まれたばかりの子猫は本当にひ弱な存在です。目も見えず、耳も聞こえません。嗅覚だけを頼りに母猫のおっぱいを探します。自力で排泄できないので、母猫だけが頼りです。
そんな子猫も生後10日を過ぎたあたりから目が開いて耳が聞こえるようになります。好奇心旺盛な子猫らしさが出る時期。とっても可愛い時期ですよね。
子猫の生後10日から3週間くらいまでを猫の「移行期」、3週間から14週間までを母猫から猫社会のルールなどを教わる「社会化期」と言います。
そしてこの「社会化期」こそ、猫にとってもっとも大切な時期。フレンドリーに人と暮らせる猫になるかどうかは、この時期が大切だと言われています。
もし子猫と暮らすことになったら、この社会化の時期にぜひやっておいて欲しいことがあります。この時期は猫の将来を左右してしまうかも。飼い主さんは、この3つのことを猫に覚えてもらいましょう。
①複数の人に撫でてもらう
生後2週間を過ぎたあたりから、子猫は母猫に強く愛情を感じ始めるといいます。この時期に自分だけでなく、他の他人にも子猫を撫でたり可愛がってもらいましょう。他の猫や犬などにも触れさせるとなお良いです。
この時期に1日40分程度複数の人からスキンシップを経験した猫は、成猫になってからもとてもフレンドリーになるという研究結果があるそうです。
②歯ブラシを慣れさせる
歯ブラシ、と言ってもいきなり子猫の口に入れるのではなく、おでこやあごなど、まずは子猫が気持ち良いと感じる場所を歯ブラシでタッチしてあげてください。
子猫は母猫に舐められると幸せホルモンを分泌します。この母猫の仕草をイメージしながら、歯ブラシで子猫をボディタッチしてあげると、子猫との絆が深まります。慣れてきたら、口や顎に歯ブラシを当てて、歯磨きにもなれるように訓練しておくと良いでしょう。
③苦手なものに慣れさせる
動物病院へ連れて行くときのキャリーケース。嫌がる猫が多い爪切り。どちらも猫は苦手なはず。しかし、この苦手なものを行うときに、ご褒美を用意するなどをして、子猫の時に苦手意識を克服させてください。
社会化期に苦手なものに慣れさせることは、飼い主さんの苦労も減らしますが、その猫のストレス対策にもなります。
キャリーや爪切りに慣れておけば、猫の暮らしで怖いものはほぼ無いかも?これはぜひ子猫のうちに実践して欲しいです。
いかがですか。もしも子猫と暮らすことになったら。路上で猫と出会うとき、ほとんどが子猫の場合が多いはず。そして猫はあっという間に大きくなります。
生後14週間までの時期を過ぎるとそろそろ繁殖ができる年齢に。人も猫もそれぐらいの年齢になるとなかなかいうことを聞いてくれませんよね。
猫にルールを教えるのは子猫の時期が最もポイントが高いと言えます。この3つは最低限覚えておいてくださいね。