皆さんは「猫に歯磨き」していますか?猫は虫歯にならない動物ですが、歯周病にはなります。3歳以上の猫は約8割が歯周病だという報告も。やはり猫には歯磨きは必要なのではないでしょうか。
猫の歯磨き。当然猫は暴れて嫌がるはず。できれば歯磨きは子猫のうちから「遊び感覚」で慣らして行くとかなりスムーズにできるようになります。
しかしもう大きくなった猫と暮らしていて、これから歯磨きを始めるという場合、嫌がる猫に凄まじい反撃をされる可能性は大。かなり危険です。
今回は、猫になるべくストレスをかけずに歯を磨く方法を3段階に分けてご紹介しましょう。
■先ずは口に触ることから
いきなり歯ブラシを使ってブラッシング、なんてとても無理。猫に引っかかれて痛い思いをするだけでしょう。
猫の歯磨きに焦りは禁物。先ずは「口に触る」ことから始めましょう。いつものスキンシップで顎をナデナデしつつ、口を少し開けて歯にタッチ。そこまででもかなり上出来です。
猫が口を触らせてくれるようになったら、猫の口腔ケアの中でお手軽にできるペースト状の歯磨きを指につけて猫の歯をさっとひと塗りしたり、口内洗浄ジェルを口の両脇から数滴垂らしてみてください。
■ガーゼでこする
人差し指にガーゼを少しきつめに巻きましょう。そして水で少し湿らせます。愛猫が好きなウェットフードの汁をつけても良いでしょう。
その指で、猫の犬歯や奥歯の表面をこすってみてください。猫が嫌がったらすぐにやめて、時間を置いて再度挑戦。何度もやるうちに猫も慣れてくるはずです。
■歯ブラシで磨いてみよう
猫がガーゼの歯磨きに慣れてきたら、次は歯ブラシで歯磨きをしてみましょう。猫の口は小さいので、動物用か子供用の小さな歯ブラシがオススメです。
最初は数秒だけでも構いません。猫が歯ブラシに慣れるように匂いを嗅がせたり、好きなように噛みつかせたりしてみてください。
歯ブラシに猫が噛み付いた時がチャンス。すかさず口の中を歯ブラシでこすってみてください。もしできるなら、歯ブラシを歯茎の境と境の間に45度の角度で当ててゴシゴシするのがベストです。
いかがですか。猫の歯磨き。私は絶対ダメだわー。と思って諦めないで、この3ステップを根気よく繰り返してみてください。
飼い主が頑張って続けていれば、猫の方が慣れてきます。最近は猫の好きな味や匂いのついた歯磨きも売っていますから上手に取り入れてみましょう。
猫が歯周病になると抜歯するしかない場合もあります。歯のない猫は食欲が低下して元気が出なくなることも。猫への歯磨きは飼い主さんの義務と言えるかもしれません。