「犬と比べると、猫はよく吐くから嫌なんだよね。」
外苑前にあるお気に入りのドッグカフェで偶然聞こえたこの会話。なるほど~、確かに猫はよく「吐く」イメージがありますよね。
私は犬と猫を飼っているので分かりますが、犬だって吐きます。しかしどちらかというと犬の嘔吐よりも確かに猫の方が吐く回数は多いかも。。。
猫は換毛期の初夏や秋口など、抜け毛が多いシーズンによく吐きます。この場合は「毛玉」が原因のことが多いようですが、時々猫はフードや胃液だけを吐くことがありますよね。よく考えると不思議かも。
今回は愛猫が吐いた時に慌てないように、猫の嘔吐について調べてみました。
■猫が吐く理由
猫の嘔吐、病気や寄生虫が原因の嘔吐もありますが、猫が吐くのは「胃が小さい」ことも理由に挙げられます。
一気にフードを食べたり、または空腹時間が長いとフードや胃液を吐くことがあります。毛玉や猫草を吐く場合は、便で排出されずに胃に残ってしまった場合など、不快感を感じて猫が吐き出すことがあるようです。
■猫の嘔吐で危険な場合
猫が吐いた時はその後の猫の様子を観察しましょう。瞬膜が出たままぐったりしていたり、吐いたものに血が混じっている、異物を誤飲した時はすぐに病院へ連れて行ってください。
吐いた後に触ろうとすると嫌がったり、口臭がきつい、1日に4回以上吐くのも危険のサインです。
猫の様子が普段と違う場合は、自己判断はせずにかかりつけの獣医さんに相談してください。
■猫が吐く仕草をするけど吐かない時
猫の嘔吐は実際に吐瀉物を出さずに、「空嘔吐」を繰り返すこともあります。空嘔吐は毛玉などが引っかかって吐きたくても吐けない時などによくみられる行為です。
また、喉の炎症や口内炎、歯肉炎など、口の中のトラブルが原因ですることもありますから注意してください。
■嘔吐したら吐いたものを食べてしまった時
猫が自分が吐いた後、その嘔吐物を食べようとすることがありませんか?この場合、猫の早食いが原因の嘔吐のことが多いので、嘔吐物が「未消化のフード」の場合は食べてしまっても問題はないでしょう。
ただし嘔吐物から異臭がする場合は胃酸が混じっていたり、寄生虫がいることも考えられます。心配な場合は嘔吐物をスマホなどで撮影するか、タッパーなどに入れて動物病院で相談してみても良いでしょう。
いかがですか。猫の嘔吐。猫はよく吐くというイメージから、うちの猫は全然吐かないから逆に心配、という飼い主さんもいます。
猫も個体差がありますから、全然吐かなくてもそれほど心配はないでしょう。しかし嘔吐したくてもできなくて元気がない、という時や、排便がない場合などは一度診察してもらった方が安心です。