つい先日、「全ての家庭動物の診療をします」という動物病院へ取材に行って来たワタクシ。親子3代獣医師の家系だという先生は、
「ワニやヘビは往診しますよ。」
とにこやかに語っていました。特に得意なのはスローロリスの診療だそう。なるほど~。ちなみにこのスローロリスという動物はリスではなくサルです。念のため。
先生の話を聞いて、他の動物と猫の違いについて興味を持ったワタクシ、ちょっと調べてみました。今回は思わずヘェ~と感じた猫のトリビアをご紹介します。
■イエネコよりもチーターの方がストレスに弱い
猫といっても種類は様々。ネコ科の動物を比べると、ライオンやトラなど、一般的に大型のネコ科の動物の方が寿命は長いようです。
ネコ科の動物の平均寿命を比較すると、
・ボブキャット:32歳
・ライオン:30歳
・トラ:26歳
・ヒョウ:23歳
・チーター:19歳
・イエネコ:15歳
という結果に。しかしこの中でもチーターは、獲物を追って狩る、という生活から動物園などの場所に移動させられた場合、ストレスで短命になってしまうとか。
ネコ科の中でもとりわけハンター体質が強いチーターは、獲物を追って狩る、という生活ができない環境では衰弱してしまうとまで言われています。
■猫よりもライオンのオスの方がマタタビに弱い
多摩動物公園で、
「ライオンもマタタビに反応するか」
という実験を行なったところ、ライオンのオス全てにうっとりするなどの恍惚状態の反応が15分以上続いたのに対し、メスのライオンや子供のライオンはマタタビに反応する時間は平均で2~3分程度だったそうです。
一説によれば、マタタビにはライオンもメスのフェロモンに似た成分が含まれているのでは?という仮説も。
マタタビはイエネコについての反応は個体差があり、持続時間の平均も5分程度だそうです。
そして同じネコ科の動物でも、イリオモテヤマネコは全くマタタビに反応を示さないとか。猫の種類によって匂いの好みはかなり違うようです。
■猫の記憶力は抜群
猫はもともと単独で行動する動物です。自分の身は自分で守らなければならない環境で暮らしているせいか、とても警戒心が強いのが普通。
そのため嫌な体験をすると一度で覚えて決して同じ過ちを繰り返さないとか。反対に同じ単独で行動する動物の中でも、熊は危険よりも食欲が先行してしまうため、なんども同じ過ちを繰り返してしまうそうです。動物の中でも忘れっぽい性格だと言われています。
いかがですか。ネコ科のトリビア。猫は大型の方が長生きするということを初めて知りました。ちなみにイエネコの平均寿命は日本とアメリカでは異なります。
日本はおよそ15歳前後なのに対し、アメリカでは21歳という動物学者の調査報告もありました。環境や食生活が変わると、猫も寿命が変わってくるようですね。